イベント日程
注目ポイント!
四季の移ろいを感じながら学校生活を送ることができる、神奈川大学附属中学校。広大なキャンパスで学びながら、仲間と高め合いながら成長することができます。
先生インタビュー
インタビューにご協力いただいた先生
岩佐 賢史
神奈川大学附属中学校に2期生として入学。在学中は野球部。2002年に社会科教員として着任。大学・大学院では人文地理学を専攻。18年連続で担任(うち7年は学年主任)を務めた後、広報部長を経て、2024年度より教頭。
~岩佐教頭先生にインタビューしました!~
本日は神奈川大学附属中学校にお邪魔しています。今日は岩佐教頭先生に神奈川大学附属中学校の魅力を伺っていきたいと思います!
岩佐先生よろしくお願いします!
先生は何年くらいこの学校にお勤めなんですか?
岩佐先生今年で23年目くらいですかね。
すごい!思ったより長くてびっくりしちゃいました!私立校は異動がないのが特徴的ですよね。
岩佐先生私立は異動がないからこそ、卒業生たちが戻ってきやすい環境を作っていると思います。本校の場合も、卒業生がよく遊びに戻ってきてくれます。
そういうのってすごく嬉しくなりますね。私は公立だったので、中学や高校に戻っても当時の先生がいることは奇跡に近いですから。
岩佐先生私立の場合はいつでも戻ってこられるというのがいいところだと思いますね。
そうですね。
岩佐先生社会に出て色々大変なことがあった時に、自分が過ごしたこの6年間の環境や空気に触れて、「もう一回頑張ろう!」っていう気になってもらえればいいかなと思うんですよね。
素晴らしいですね。そうやって帰ってこられる場所があるというだけでも励みになります。
岩佐先生だから私たちも、卒業生が誇りを持てる学校を作り続けたいと思っているんです。
小さい頃から知っている先生がいることだけでも安心感がありますよね。
岩佐先生自分が卒業したら「神奈川大学附属ってこんなにいい学校だ」とか「こんな風に今すごいんだぞ!」みたいに思ってもらえたらいいなと感じます。
素敵なお考えですね。
~神奈川大学附属中学校の注目ポイントとは?~
それでは次に、神奈川大学附属中学校の注目ポイントについて教えてもらえますでしょうか。
岩佐先生そうですね。本校の自慢の1つは広大なキャンパスです。
確かに広いですよね!
岩佐先生ですが本当の自慢は、やっぱり生徒だと思います。
生徒さんが自慢!そのようにまっすぐにお伝えいただくのは御校が初めてです!
岩佐先生やはり広いキャンパスで、都会の学校とは違う。そんな広いキャンパスで、「こういうところに行きたい!」「ここの学校がいいな」と思ってきてくれる生徒たちです。
現在も楽しそうな生徒さんの声が響いて、とても活発な生徒さんが多いと感じています。
岩佐先生そうでしょう。そんな子達が、成功や失敗、うまく行くこと、いかないことも含めていろんな経験をして行くんです。
そうですね。
岩佐先生それで行事とかで何かをみんなで作り上げて、「よかったよね」という達成感や充実感を描きながら6年間を過ごしていってだんだんと仲間になって行きます。
素敵ですね。
岩佐先生ただ、その仲間というのも仲良しこよしというところとはまた違って、1つレベルをあげて欲しいなというのは思っています。
それは具体的にどういうことでしょうか?
岩佐先生具体的には、お互いに認め合う、学びあう、高め合う、そういう集団になってもらいたいなと思っています。
なるほど。
岩佐先生そういう集団になれれば、一人ひとりの力もぐっと引き出されて行きます。「あの子すごいな」とか、「あの子には負けたくない」とか、「あの子からこういうところを学んだ」みたいな。
切磋琢磨する環境を作っていけるということなんですね。
岩佐先生そんな集団の中で、生徒たちがどんどん成長していけるようになればいいなと思っています。
すごい!私もスポーツマンなので、そういうお話を聞くとぐっときますね。
岩佐先生だから、「本校の自慢は何ですか?」と聞かれたら“生徒”なんです。
ところで、一人1台のパソコンは6年前から導入していたと聞きました。
岩佐先生その通りです。コロナの時のオンライン授業もスムーズに行えました。ICTやグローバル教育というのは今は当然にあるものだと思っています。
確かにどの学校さんも力を入れているイメージがあります。
岩佐先生問題は、それを何のためにやっているかということだと思います。
スポーツの世界と同じですね。
岩佐先生何のためにその練習をするのか。その先に一体どういうストーリーがあって、何を目標にやって行くのかというのがスポーツにも、教育にもあると思うんです。
そう思います。
岩佐先生例えば、ICTで言えば、本校も授業内で中学3年生は動画の編集をやりますし、高校1年生ではプログラミングでアプリを作ったりします。
そういうお話を聞くたびに、時代が進んだなと思いますね。
岩佐先生大事なのはICTの機器を持って自分たちで勝手にどんどんやっていけるようになることだと思います。
具体的にはどういったことでしょうか?
岩佐先生例えば、本校で総合的な探究の時間が、中学3年生と高校1年生であります。
それはどういった内容になるんでしょうか?
岩佐先生個人またはチームで探究するテーマを決めて、文献を調べたり、関係者にインタビューしたり、アンケートを取ったり。あるいは、フィールドワークに出て自分たちで調査をしてくるなど、1年間を通して探究をします。
なるほど。
岩佐先生最終的に論文を書くのですが、ある年の、あるチームは、アフリカの南スーダンの経済成長・経済発展をテーマにしました。
テーマがすでに壮大ですね!
岩佐先生じゃあ、何から始めようか?という時に、教員はこうしろ、ああしろというのは言わないようにしているんです。
生徒自身に考えさせてあげるんですね。
岩佐先生そうです。そうしたら、その生徒たちは始めにJICAの南スーダン事務所に自分たちで連絡を取り、その次にZOOMで現地事務所の方とやり取りさせてもらったんです。
そこでどんなお話があったんでしょう?
岩佐先生その方から、「それを知りたいなら現地の人と話さなきゃダメだよ」「じゃあ、紹介するから!」といってもらえたそうなんです。そうして次は、現地の方とZOOMで英語でやり取りをさせてもらったと。
なんて貴重な機会なんでしょう!
岩佐先生それも我々は、「ということがあったんですよ、先生!」と、後から聞いたんです。
先生たちが介入するのではないのですね。
岩佐先生そうです。これが自走して行くためのツールとして、1番の理想形ではないかと感じています。
理想形とはおっしゃいますが、生徒さんも自分たちで道筋を立てて探究を進められるというのは、素晴らしいなと感じます。
岩佐先生そういう子たちをどんどん増やしていきたいと思っているんですよ。あと、グローバル教育も本校では掲げてはいるんです。ただ、本質となるのは「何のためのグローバル教育なのか」ということだと思います。
なるほど。
岩佐先生ある年の卒業式で卒業生代表の言葉があったんですが、それが本当に心にぐっときまして…。
どういった言葉だったんでしょうか?
岩佐先生本校が配布しているSchool Information Bookにも掲載しているものになります。
グローバル化した社会に出て重要になるのは、どんな相手にでも「あなたと働きたい!」と思ってもらえるかどうかだと私は思います。グローバル化した社会では、自分とは言語も、文化も、価値観もまったく違う人と関わることになります。そんな状況下では、自分と相手の違いを認め合う努力をし続け、互いに尊敬しあえる関係になれるか否かが非常に重要になるでしょう。その根幹となる人間性を私はここで学びました。
これが本当に目指すべきところだよなと思ったんですよね。
そうなんですね。
岩佐先生もちろん英語に力を入れてやっていますし、生徒にはいっぱい勉強してもらい、ある一定の強制力を持たせてやらせるというところもあります。
なるほど。
岩佐先生でも目指すところはこの子の言ってくれたことだったり、さっきの南スーダンを探究テーマに選んだ子たちのように、自分たちで考え、行動していくようになることだと感じています。
学校の意図しているところを、生徒さんが感じ取ってこの言葉を出してくれるというのは、嬉しいですね。
岩佐先生これを聞いたときは、本当に涙が出ましたよ。「そんなことまで言ってくれるの!?」って思いました。
私もお話を聞いているだけで泣いてしまいました…。この言葉も、先生のお話も、すごく胸にぐっとくるものがあります。「あなたと一緒に働きたい」って、いい表現ですね!
岩佐先生 いや。よく出てきたなって思いますよね。
6年間、この学び舎で培ってきたものをまとめて、この言葉が出てくるというのは考えが深いですね。ここが通過点であって、その先に何があるのかを見据える生徒さんが育っているんだなというのをすごく感じました。
神奈川大学附属中学校についてもう少し詳しく聞いてみました!
~神奈川大学附属中学校にはどんな生徒があっている?~
ここまで御校の注目ポイントについてお伺いしてきました。
岩佐先生はい。
もうすでに内容の濃いお話が聞けているんですが、ここからはもう少し詳しくお話を伺っていきます。御校の自慢は生徒とお伝えいただきましたが、どんな生徒さんが御校にあっていると思いますか?
岩佐先生そうですね。まず1つは神奈川大学附属中学校にきて、本校の生徒を見てもらい、こういう中学・高校生活を送りたいなと思えることが大事だと思います。
なるほど。
岩佐先生「神奈川附属の中高生はいいな」と憧れを持ってもらえるのなら、それはもう絶対に本校に合っている子だと思います!ここの一員になりたいって思えるんだったら尚更です。
素敵ですね。
岩佐先生ただ、それだとあまり伝わないということもあるでしょうから。もう少しわかりやすくお話しします。
お願いします。
岩佐先生本校にはアドミッションポリシーというのがあり、入学者に期待することがHPなどにも書かれています。
なるほど。
岩佐先生その中で、やはり1つは「なぜ」「どうして」と考える姿勢を身につけていること。要するに、「暗記すればいいんでしょう」じゃなくて、「それはなんで?」「それはどうして?」っていう考える習慣が身についている。そういうマインドを持っている子には来て欲しいなと思っています。
好奇心がある子が御校には合っているということですね。
岩佐先生あとは、本校の場合だと誰かと何かをやるという場面が日々あります。なので、誰かと何かをやるのが楽しいという子だと、きっと楽しい6年間が過ごせると思います。
そうなんですね!
岩佐先生ここまでちょっとキラキラした話をしてきましたが、そうじゃない子ももちろんいるんですよ。人との関係を作るのが苦手とか、距離を取りたいとかね。
中にはそういう子もいると思います。
岩佐先生ただ、この学校のいいなと思う部分は、そういう子たちを排除しないんですよ。そういう性格だって受け入れてくれるというか。
個性を尊重している雰囲気が出来上がっているんですね。
~学習面のサポートについては?~
次に学習面のサポートについてお話をお伺いできればと思います。
岩佐先生まず中1と中2年生は、英語と数学は1クラスを単純に2分割するんです。
少人数制になるんですね。
岩佐先生そうです。1クラスだいたい38人とかですので、英語と数学の授業は習熟度とか関係なく、1人の教員に対して19人くらいで授業をします。
なるほどですね。それくらいの人数だと、先生も目が行き届きやすいですね。
岩佐先生距離感も近くやっていますし、毎日宿題も出します。その宿題は授業でやったことの復習や定着を図るための宿題を出すんです。そして、週1回、ウィークリーテストという、英語と数学をそれぞれ10分で、20点満点のテストをしています。
テストというと構えてしまいますが、補習とかはあるんでしょうか?
岩佐先生14点を取れないと不十分かなと。そういう子は補習に呼びます。
お話を聞いただけで緊張してしまいます……。
岩佐先生そういう流れなので、授業を受けましょう。宿題をやって定着させましょうとやって行きまして、ウィークリーテストで補習になったら部活も出られない。
部活に出られない!?
岩佐先生えぇ。だから、生徒たちは補習にかからないように頑張ってやるんですが、私はそれでもいいと思っています。
それはどうしてでしょうか?
岩佐先生そうやってウィークリーテストに向けて、自分なりの準備をしてクリアしていく。そのサイクルを2年間回していてくれれば定着しますからね。
なるほど。
岩佐先生それで、中3と高1になると、今度は英語と数学を習熟度別に授業を行います。上位クラスと標準クラスに分けてやっています。
中学3年性にもなるとそれぞれのレベルに合わせて授業が展開していくんですね。
岩佐先生はい。それで、高2、高3になると、文系・理系に分かれて行きます。その中でI型という最難関国立大学に行くんだ!みんなで頑張ろう!というクラスが文理それぞれ1クラスずつと、国公立大学や難関私大を目指すⅡ型のクラスがあります。
~自習室のサポートについては?~
次に自習室のサポートについてもお伺いできますでしょうか。
岩佐先生本校は中学生の下校時間が、17時30分となっています。毎日宿題が出るとお伝えしましたが、17時30分まで部活動をやったらその後は自習室で宿題をやって欲しいんです。
部活後に自習室で宿題をする。そういう生活サイクルを身につけて欲しいということでしょうか。
岩佐先生そういう思いもあります。それに加えて、1時間くらいかけて通学して来ますので、中1・中2は19時まで部活の友達と一緒に自習室で宿題をして家に帰れば20時くらい。そこからはゆっくりと家で過ごして欲しいなと考えています。
なるほど。
岩佐先生そうすれば親御さんも、「宿題やったの?どうなの?」という会話がなくなる。そういうのを目指していきたいんです。自習室の利用時間でいえば、中1・中2は19時まで。中3・高1年生は20時まで。高2・高3年生は21時まで利用することができます。
学年を経るごとに1時間ずつ利用時間が増えて行くんですね。
岩佐先生部活動が終わったあと、部活の仲間と一緒に自習室に行けばいいのです。
その光景も素敵ですね。
岩佐先生そしたら自分はサッカー部だけど、隣を見たら音楽部の子がいる、野球部の子がいる。「よし!負けないぞ!」というような感じで切磋琢磨して欲しいなと思うんですよね。
違う部活でも神奈川附属の生徒という面で、高め合える生徒同士ということには変わりないですよね。とてもいい環境だなと思います。
岩佐先生あとは、自習室にはティーチングアシスタント(TA)が毎日4人ほどいるんです。
それはどういったことをサポートしてもらえるんですか?
岩佐先生主には質問対応になりますね。実はその子たちは本校の卒業生ですので、生徒にしてみればロールモデルで、憧れの存在なんです。
身近にロールモデルの先輩がいるのは将来を想像しやすくて現役世代にはとてもいい刺激になりますね。
岩佐先生そうなんです。今本校に来ているTAの子たちも、自分が生徒だった時にTAの先輩たちがすごく輝いて見えたと言ってくれていました。自分たちのために一生懸命にやってくれたから、自分もそうなりたい。後輩たちに還元したいと思って今やっています、という子たちなんです。
すごくいい循環が生まれていますね。
岩佐先生はい。だから自習室はただ単に勉強するスペースじゃなくて、「みんなで一緒に頑張ろうね!」という空間であるということなんです。
~カウンセリングのサポートについてお伺いしました~
カウンセリングのサポートについても教えていただけますでしょうか?
岩佐先生はい。スクールカウンセラーは毎日おります。
毎日いらっしゃるんですね。こちらは生徒さんも保護者さんも利用できるんでしょうか?
岩佐先生もちろん、生徒も保護者も利用できます。
安心感がありますね。悩みを心に抱え込んだり、人間関係で困っている生徒さんもいるのでしょうね。
岩佐先生その通りです。ただ、それも生徒の成長のプロセスの中で必要なことなのではないかと思っています。人との関わり方を失敗しながら学ぶということもありますので。それも含めて、保護者には一緒に見守って欲しいですね。
なるほど。
岩佐先生なにかあれば相談していただいて、私たちも何かあれば当然相談をします。そうやってお子さんの成長を一緒に支えて行きましょう、というメッセージを送りたいなと思うんです。
~学校への通学についてお伺いしました!~
次に本校への通学についてお伺いできればと思います。
岩佐先生最寄りの中山駅(JR中山駅・横浜市営地下鉄グリーンライン)からは正門まで徒歩15分、教室まではさらに5分です。
私も本日徒歩で来ましたが、中学校・高校への通学ってそれくらいかかるのは普通なんじゃないかなと思うんです。
岩佐先生駅から遠いという声も聞かれるんですが、首都圏で、駅からの徒歩圏内。これだけの広大な施設を揃えている環境の学校はなかなかないですよ。
そう思います!私はスポーツマンでしたので、広いグラウンドや施設があるとワクワクします!本日も校庭横を通って来た時に生徒さんの活気ある声とか、部活とかを目にして、学校生活ってこういうことだよね!と心熱くなりました。
岩佐先生ありがとうございます。
生徒さんはみなさん徒歩で通われてくるんでしょうか?
岩佐先生最寄りの中山駅から徒歩ですね。平均すると大体みんな1時間くらいかけて通学して来ます。
なるほど。
岩佐先生横浜市北部が多いですが、川崎市や東京都内、湘南から通っている生徒もいます。
自転車通学はあるんでしょうか?
岩佐先生いますね。きちんとヘルメットを被って登校してもらいます。
神奈川大学附属中学校の受験について聞いてきました!
~受験生が準備することはなんですか?~
受験のお話についてもお伺いできますでしょうか。
岩佐先生はい。
神奈川大学附属中学に合格するために受験生はどういった準備や勉強をしたらいいのでしょうか?
岩佐先生本校の入試問題はレベル感でいうと、基礎。基本から標準というレベル感になります。
なるほど。
岩佐先生多くの皆さんが中学受験を目指している方達は塾に行っていると思うんです。その塾でやっている勉強を繰り返し、繰り返しやってもらいたいと思います。
基礎固めをするイメージですね。
岩佐先生はい。それと、先ほどアドミッションポリシーの話をした中で、「なぜ」「どうして」と考える姿勢を身につけていることをあげていました。ですので、入試問題の中で、「なぜ」「どうして」を考えてもらう問題だとか、粘り強く取り組んでもらう問題というのを入れたりしています。もし、本校に入学をお考えいただいているのであれば、ぜひ過去の問題をいっぱいやって欲しいです。
過去問を解くことが御校入学のポイントになってくるんですね。
岩佐先生はい。過去問をやって、こういうところを聞かれるんだなとか、大体これくらいのレベルのところを聞かれるんだなとか。
なるほどですね!
岩佐先生過去問には学校のカラーや特徴が反映されているので、体に染み込むぐらい過去の問題をやって欲しいなと思います。私たちが「なぜ」「どうして」と問う部分は、ものごとの仕組みや因果関係、関連性に関することです。それらについてしっかりと理解(暗記ではなく)してほしいと思います。最後に、間違った問題は、「なんで間違えてしまったのか」、「こうすれば正解だったよね?」というのを愚直なまでに繰り返し、繰り返しやっていくしかないと思うんです。
できるようになるためのプロセスということですね。
岩佐先生そうです。それは中学に入っても、高校に入っても大学受験だって同じことなんです。だから受験準備では繰り返し、繰り返しを大事にしてもらいたいですね。
~受験に向けて保護者が準備することはなんですか?~
受験生が受験に向けて準備することをお伺いして来ましたが、今度は保護者はどんな準備をすればいいと思いますか?
岩佐先生保護者はしっかりとご飯を食べさせて、ゆっくり家で過ごせるように環境を整えて上げることではないでしょうか。
そういう環境って大事ですよね。
岩佐先生それで、一緒にムキにならない!熱り立たない!難しいというのは重々わかっていますが…。できる限り、「勉強しなさい!」って言わないことが大事かなと。
あはは!私もスポーツばかりやっていましたので、言われるタイプでしたね。
岩佐先生小学生の子が、「あなたこれじゃダメでしょう!」とか、「こんなんじゃ受からないよ!」とか言われ続けて、自ら勉強するようにはならないのではないかと…。だから励まして欲しいし、できたことをしっかり認めて欲しいなと思うんです。お子様をぜひ応援してあげてください。
~受験生へのメッセージ~
受験のお話の最後に、受験生へのメッセージをお願いします。
岩佐先生本校に限らずですが、憧れの学校を見つけて欲しいなと思います。自分がこの学校の一員になりたいというような学校をね。そういう憧れの学校が見つかれば、きっと頑張れるはずです。ですから、色んな学校に足を運んでもらいたいなと思います。
学校紹介動画
学校の特色
授業
中高一貫公のメリットを生かし、6年間を通して国公立大学や難関私立大学への進学を見据えた学習を展開。
階段ごとの学びを積み重ねて行くことで目標を達成します。
学校行事
生徒が主体となって、仲間と共に取り組む学校行事。それを通して主体性や協働性を培います。学校行事で培われた充実感や達成感は、進路・進学に向けたエネルギーに変わります。
部活動
週4日の活動で、仲間と高め合いながら活動できる部活動!
~忙しい中でも成果を出すことの充実感・神奈川大附属の部活動とは~
岩佐先生普段やっぱり生徒たちって忙しいんですよね。
今も学校祭の準備で大忙しですものね。
岩佐先生本校は、神奈川大附属という名前ですけど、神奈川大学に進学する生徒は少数です。昨年は206人中9人、一昨年は8人となっていました。
内部進学は少ないイメージですが、本当に僅かなんですね。
岩佐先生多くの生徒が国公立大学とか、早慶をはじめとした大学に行きたいと希望しています。保護者さんたちもそれに期待していると思っています。
そうですよね。
岩佐先生私たちも生徒にはしっかり勉強させます。そういう意味でいうと本当に忙しいんです。ただ、私たちは勉強だけじゃなくて、生徒たちには勉強も部活も学校行事も頑張って欲しいなと思っているんです。
それには本当に同意です。学校の部活動や行事でしか培えないものって多くありますから。
岩佐先生そうなんです。部活動を通してじゃないと経験できないことってたくさんあるんです。
御校はすごく施設が充実していますし、校舎に垂れ幕がかかっていてスポーツも強いイメージがありますが。
岩佐先生施設が充実しているから、同じように「スポーツ強いんでしょう?」と言われることはありますが、そんなことないんです。
本当ですか?
岩佐先生それこそ高校最後のインターハイ予選に1つ勝つか、2つ勝つかという感じです。
そうなんですね。
岩佐先生だけど、この6年間、高校からの入学者はなく同じメンバーで高め合っている。併せて勉強面でもやるべきことが多く、求められるものも高い。探究活動もやっている。
生徒さんが忙しいという理由がよくわかりますね。
岩佐先生しかも、部活動は週4日で、高校生は6時下校、中学生は5時半に下校となっています。そういう環境の中で仲間と一緒に目標を持ってやって行く中で、1つ、2つ勝つというのは物凄い達成感と充実感なんですよ。
限られた時間の中で成果を出せたというのは、成功体験としても今後の糧になりますよね。
岩佐先生そうです。だから、いわゆる強豪校と呼ばれるような部活動とはまた違う、価値のある部活動が本校では行われているということなんです。
なるほど。
岩佐先生だからその達成感や充実感がエネルギーとして溜まって行って、自ら進んで何かを決断するというエネルギーになるわけです。それは必ず進路や進学にも繋がってくると思います。
プラスのエネルギーはいろんなことに挑戦する原動力になると思います。
岩佐先生そうですね。だから、部活も頑張りましょう。行事も頑張りましょうと伝えていきたいんです。
行事でも今でしかできないことが詰まっているように思えます。
岩佐先生くすのき祭(学校祭)もその一つだと思っていて、2日間で行われる行事ですが、それが終わった後に生徒たちが充実感を持って、「このメンバーと企画できてよかったな」と思えたら、それはすごいエネルギーとなります。
仲間と共に作り上げるということに意味があるんですね。
岩佐先生そうです。だからこそ、勉強も部活も行事も全力で頑張る。そういう生徒であって欲しいと思うんです。
~お互いを高め合う集団に成長する。受験前の感動エピソードとは?~
やはり切磋琢磨できる仲間がいるというのが一番大事なのではないかと感じます。
岩佐先生そうですよね。そういう意味でいうと、最近はいろんな学校で聞かれるようになりましたが、『大学受験は団体戦』なんですよね。
私もその言葉を耳にしたことがあります。
岩佐先生「みんなで頑張ろうぜ」とか、「あいつには負けない」とか、「あいつすごいな」という環境があるのは、一人ひとりのやる気がぐっと引き上げられてくると思います。
そういう仲間に恵まれるというのはとても素敵なことだと感じます。
岩佐先生1つエピソードがあるんです。
どんなエピソードでしょうか?
岩佐先生昨年の2月22日くらいに、私が1階で仕事をしていた時の話なんです。この校舎は3階建てで、3階は高2、高3生の教室なんです。
そうなんですね。
岩佐先生夜6時前くらいに、3階から物凄い声が聞こえてくるんですよ。「うぉーーー!!」と雄叫びのような声が。
それは、びっくりしますね。
岩佐先生そうなんですよ。「なんだ、なんだ?」と思って3階に行ってみると、高校3年生50人くらいが、円陣を組んでいるわけですよ。
円陣ですか?
岩佐先生なんでかというと、2月22日というのは、あと3日で国公立大学の前期試験が始まる日なんです。それで、いよいよ明日から北海道、東北、九州に試験を受けに旅立つという日だったんですね。
なるほど。
岩佐先生みんなで会うのは今日が最後。だから、「みんなで最後まで頑張ろう」と言って円陣を組んでいるわけです。そういうのを見ると、互いに高め合うそういう集団になったのか、と思ったりするんですよね。
わぁ…。素敵すぎる。もう、その光景を思い浮かべると…想像しただけで、感動の涙が……。
岩佐先生もう本当に私もそうのを見たり、聞いたりすると、やはりぐっときちゃうんですよ。
私もそういう話にすごく弱いです…。すみません。泣いてしまいました……。
岩佐先生だからこの恵まれた環境も自慢ではあるんですが、本当の自慢は生徒なんですとお伝えしたのは、そういうところなんです。
生徒たち自ら円陣を組もう!というのを提案して実行しているのは、本当に今この瞬間にしかできないじゃないですか。
岩佐先生そうなんですよね。
だからすごい青春だなって思いますし、そういう青春を送っている生徒さんって、将来も良い方向に絶対動いて行くだろうなというのが想像できます。
岩佐先生ですので、本校に関していうと学校選びの中でぜひ一度学校に来て欲しいということなんです。一度来校してもらって、生徒の姿を見て、私たちの言葉を通してこの学校の良さを伝えていきたいんです。
本日のお話だけでもすごく伝わるものがありましたので、私からも本当に一度直接先生方のお話や生徒さんの姿を見てほしいと思いました。
岩佐先生来ていただければきっと、気に入ってもらえると思っています!
~ インタビューを終えて ~
神奈川大学附属の自慢は生徒!そう言い切ってしまえるほど活気溢れる生徒が仲間と共に切磋琢磨し成長しています。インタビューの内容はどれも青春を謳歌する熱い生徒さんのお話ばかりで、感動の涙が止まりませんでした。まさに「教育は人をつくるにあり」と称する創立者の理念を体現しているように思えました。
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指定校推薦
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FAX | 045-934-6509 |
公式HP | https://www.fhs.kanagawa-u.ac.jp/ |
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