• 2025年3月7日
  • 2025年3月10日

自修館中等教育学校インタビュー特集

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生徒インタビュー

自修館中等教育学校の生徒インタビュー

本日は、自修館中等教育学校にお邪魔しています。今日は次期生徒会長の加藤永路(かとうえいじ)くんにお話を伺っていきたいと思います。

加藤永路くん(以下、加藤くん)よろしくお願いします。

加藤くんは現在4年生(高校1年生)と伺っています。

加藤くんはい。来年(2025年)度から5年生(高校2年生)になります。

来年度から生徒会長になるということですが、実感などはどうですか?

加藤くん実は今は引き継ぎ期間となっていまして、新旧の生徒会のメンバーが一緒に活動しているんです。ちょっとずつではあるんですが、次期生徒会長として活動を始めています。

ではこれからますます忙しくなって行くところなんですね。

加藤くんはい。

では本日は生徒会の部分も含めて、色々とお話を聞いていきたいと思います!

学校生活で頑張って来たこと

~短期留学から学んだ積極性~

生徒会のお話を伺う前に、加藤くんの学校生活全般について聞いていきたいと思います。まずは学校生活で頑張ってきたことについてお話いただけますか?

加藤くん僕は学校生活でたくさんのことにチャレンジするように頑張ってきました。入学した頃は新しい環境に慣れることや友人作りなどで結構忙しくて、自分のことに手一杯になってしまっていたんです。だからあまり大きなことに挑戦することができませんでした。その時両親に「新しいことにチャレンジしてみたら?」と言われて、2年生(中学2年生)の後半頃から新しいことに挑戦するように心掛けてきました。

例えば、どんなことに挑戦してきたんでしょう?

加藤くん例えば、自修館のスポーツ大会では自分のクラスの代表をやったり、文化祭では実行委員になって運営する側を経験しました。これらも大きな挑戦ではありますが、一番大きいと感じているのは、短期留学です。

短期留学ですか。

加藤くんはい。3年生(中学3年生)の頃に、短期でオーストラリアにホームステイに行きました。帰国した後には、学校説明会で次に自修館に入学してくる受験生に向けてプレゼンもしました。

大きな経験をしてきたんですね。いろんなことにチャレンジしてきたと思いますが、そのきっかけは親御さんからの言葉だったんですね。その言葉を聞いて、加藤くんはどうして「挑戦しよう!」と思ったんでしょうか?

加藤くん1年生(中学1年生)の頃は、受験期の反動だったのか、漫画やゲームなどに嵌ってしまって、学業に本腰を入れられなかったんです。それを見た親からその言葉を言われて、娯楽以外の新しい刺激が欲しい。その経験を積んでみたいという思いが沸き起こってきたんです。その新しい刺激や経験を得るにはまず行動しないといけないと感じました。張り切ってやろうというような気負った感じではなく、何かやってみようと、楽しむことを念頭に置いて活動を開始しました。

その中でも、オーストラリアのホームステイに行かれたということですが。これはどのくらいの期間行っていたんですか?

加藤くん2週間くらいの、本当に短期留学でした。現地の学校で異文化交流をしてきたんです。

そこで一番大変だったことはなんだったのでしょうか?

加藤くんそうですね。文化の違いもそうですけど、言語の違いが一番大変でした。ホームステイ先も学校も英語で話をするので、私生活全部が英語漬けなんです。

言語に苦労したとのことですが、現地の人とどのようにコミュニケーションを取れるように工夫したんですか?

加藤くんまずは基礎的な英語の文法などを勉強するのはもちろんですが、自分から話しかける気持ちを常に持っていました。やはり2週間という短い期間なので、少しでも話せるようになって帰りたいという気持ちが強かったです。もちろん、失敗して恥ずかしいと思ったりもするんですけど、「恥ずかしくても学ばないといけない!」と乗り越えていきました。

私も結構海外遠征に行ったりもしていましたが、海外の方ってきちんと話を聞いてくれますよね。

加藤くんそうですね!

失敗とこちらが思っていても、何が言いたいのか、伝えようとしているのかを真剣に聞いてくれるのが私は好きですね。

加藤くんそうなんです!僕の場合は、アイコンタクトとかもしてくれて、コミュニケーションもたくさんの表現があるんだなということを改めて知って、心が温かくなりました。

オーストラリアは温かい文化を持っている人たちだと個人的には思っています。でも異文化も受け入れてくれる土壌があるとも思いますね。

加藤くんとてもアットホームでしたね。本当に大変だったんですけど、自分が今まで知らない景色なども見ることができて、短期留学に行って本当によかったなって思います。

一番何が良かったと感じましたか?

加藤くんそうですね。ホストファミリーが遊びに連れて行ってくれたことが一番楽しかったです。例えば、現地の遊園地だったり、魚市場では実際に食事をさせてもらったり。あと海に行って遊んだりもしました。ちょうど夏だったんですけど、海にみんな入っていましたが、現地は少し寒くて僕だけ足だけ浸かって遊んでいました。これも結構いい思い出です!

いい人たちのところにホームステイできて良かったですね!

加藤くんそうですね!食事も美味しかったです。

私はオーストラリアには行ったことがないので、いつか行ってみたいなとは思っています。

加藤くんぜひ行ってみてください!おすすめです!

~留学の経験を今後どのように活かしていきたいか?~

オーストラリアの短期留学の経験やこれまでのチャレンジも含めて、この経験を今後どう活かしていきたいと思いますか?

加藤くん実は海外留学は自分から行くということを決断したんです。自発的に動くことも大事なんですが、現地では一人で抱え込みすぎてしまうことも多かったんです。でも考えすぎてしまうと更に孤独感を持ってしまいます。だから、なるべく自分自身で悩みの種を抱え込まないようにしていこうと、海外留学で学びました。

そうだったんですね。

加藤くんもちろん、一緒に留学に行く学校の友達にも会えるんですけど、私生活のほとんどは自分一人で乗り越えなければいけない場面が多かったんです。でも、自分一人で悩みすぎると、本当に気持ちが落ち込んでしまうので、一人で抱え込まないように誰かに相談することが大事なんだと気づきました。

その相談する人というのはどなたになるんでしょうか?

加藤くん今は友人や先生たちに不安があった場合は話すように心がけています。悩み自体は解消されなくても誰かに話すことで少しでも心が軽くなったりするんです!

お友達や先生に話した時に、どんなことで心が軽くなったと感じましたか?何かその瞬間があればお聞きしたいです。

加藤くん基本的には友人に相談するんですが、「頑張れ!」「大丈夫だよ!」というような短い励ましの言葉でも救われることはありますね。行動ですと、隣にいてくれる、ただ話を聞いてくれるだけでも気持ちが楽になるんです。自分から相談しに行ってその場では解決できないときでも、後日「最近どう?」というように相談したことを気にかけてくれることもあります。そういう友人たちを見ていると本当にありがたいなと感じます。

ご自身を気にかけてくれる友人との良い信頼関係を築いているんだなと感じます。御校が掲げる「絆を深める教育」というのが体現できているのではないかと思います。

加藤くんそうですね。本当に優しい人たちばかりなので、僕自身本当によく支えられています。

隣で話を聞いてくれるだけでいいと言えてしまうのは、本当に幸せなことだなって感じますね。だからこそ、今の友達を大事にしてほしいなって思いますね。

次期生徒会長になるまで

~生徒会長に立候補したきっかけは?~

では、次の質問です。次期生徒会長ということで、生徒会のお話についても聞かせてください。生徒会長に立候補したきっかけはなんだったんでしょうか?

加藤くん立候補したきっかけは、生徒会選挙の前に学年主任の先生から「生徒会長をやってみないか?」と声をかけられたことです。

学年主任の先生から推薦されたんですか?

加藤くんそうなんです。ある日、職員室に課題を出しに行った帰り際に、学年主任の先生が、「ちょっと。話がある」と突然声をかけられました。思い当たる節はなかったんですが、「僕、なにかしちゃったのかな?」って始めは不安になったんです。

なりますよね。なんの前触れもなく急に声をかけられたら…。

加藤くんそうなんです。ビクビクしていたら、先生が「座れ」と言われたのでさらに驚きました。

怖いですね!

加藤くん本当に怖くて…。「何かやったかなぁ…」って、すごく考えたんです。そうしたら、先生が次に「ちょっと相談がある」とおっしゃってですね。そこで生徒会に関する話をされたんです。その時は生徒会自体は自分にはあまり関わりがないだろうなと思っていたんです。その中で先生からお話があったので、最初は本当にびっくりしました。

学年主任の先生はどうして加藤くんを推薦しようと思ったんでしょう?

加藤くん先生曰く、「お前にこの学年を引っ張ってほしい」と言われたんです。ただ、どうしてこんなことを言ってくれるんだろうって、自分なりに考えました。それで思い至ったのは、僕の活動を先生が評価してくれたんではないかと思っています。

それはどういう部分で感じたんでしょうか?

加藤くん先ほども自分は色んなことにチャレンジしていると言っていますが、3年生(中学3年生)の修了式に式典がありまして、そこで学年の代表生として式辞を述べたことを思い出したんです。

すごい大役を担っているじゃないですか!?

加藤くんそうなんです。その式辞もそうですが、それまでに色々なことをやっていることを学年主任の先生が見ていてくれて、それが目に止まって評価してくれたのではないかと、個人的には思います。

頼りにされているということなんですね!修了式で学年代表として式辞を述べたのは、これは自分で立候補したんですか?

加藤くんいや。これも推薦でしたね。…自分から挑戦していると言っていますが、半分くらいは人からの推薦や先生から誘われてチャレンジすることが多いですね。

それは加藤くん自身が断ることだってできたと思うんですよね。でも挑戦することを選択しているわけですよね?

加藤くんそうですね。

誘われた中には、得意なことや不得意なこと、できることやできないこともあったと思います。でもそれを乗り越えて「やってみよう!」というパワーはどこからくるのでしょうか?

加藤くん理由は2つあります。1つは、頼られたらそれに応えたいという気持ちです。これは自分の中でも大きいですね。押しに弱いというのも正直あります。2つ目は、やらない後悔よりもやった後悔の方が思い出にもなると思っているからです。それに、やって後悔するなら、色々な失敗から学べると思うんです。でも、やらない後悔は何も残らないので、やっての後悔の方がいいなと感じています。僕たちはまだ失敗しても学校が守ってくれて、責任も少なくチャレンジできる年齢だと思っています。だったら、やることやって自分は卒業したいなと考えています。

素晴らしい考えですね。

加藤くんこの取材も先生からの声をかけられて実現したんです。普段あまり関わりのない先生ですが、それでも僕に声をかけてくれたことは嬉しかったですね。

そういうチャンスを与えてくれるというのは人によっても大小あると思います。掴みに行かないとチャンスを得られない人もいますから。でも加藤くんは本当に周りの方に恵まれていて、そのチャンスを掴みやすいお人柄を持っているんじゃないかなと感じました。

加藤くんだからここから生徒会活動を頑張りたいと思っています。

~生徒会長に当選するまでに生徒・学校側にアピールしたこと~

この流れから生徒会長に当選するまでのお話もお伺いします。生徒会長になるまでには、選挙があるんですよね?

加藤くんはい。2回発表する場が設けられています。まず、6年生(高校3年生)も含め、学校全体の生徒が集まった中で、代表者が立会演説を行います。そのあとに、校内放送で改めて公約の表明をする場があり、その後に投票・選挙があります。

ちなみに、今回の生徒会長選挙に立候補したのは何人いたんでしょうか?

加藤くん会長選は3人でしたね。

その中で、加藤くんはどんなアピールをしたんですか?打ち立てた公約などを教えてください。

加藤くん公約は、2つあります。1つ目の公約は、生徒一人ひとりの個性が大切にされる環境を作りたいということです。ですので、今ある学校の校則や制度をより良い方向に変えていきたいです。例えば、校則にある髪型の制限を緩和したりですね。もちろん、風紀を乱す奇抜な色やヘアースタイルは禁止ですが、できる限り生徒の思いを汲んだものにしていきたいなと思っています。

素敵な公約ですね。

加藤くん2つ目は、自修祭(文化祭)の後夜祭をもっと盛り上げて、楽しめる行事にしていきたいです。後夜祭は今年度(2024年度)から始まったので、まだ色々と改善できる部分があると思っています。

本当にまだ新しくできた行事なんですね。

加藤くんはい。今は中学生は高校生のステージを見ているだけとなっていますが、それを学年関係なく、できたら先生たちも参加してもらえるような環境を整えていきたいなと思っています。

今聞いているだけでも、まだまだ新たなチャレンジがたくさんできる行事なんですね!

加藤くんそうですね。色々と手を加えていきたいと思っています!

いいですね。それを公約として、全校生徒にアピールしたんですね。

加藤くんそうですね。公約以外でいいますと、顔と声を覚えてもらえるように頑張りました。

顔と声を覚えてもらえるように!?

加藤くん顔を覚えてもらう部分に関しては、選挙に出馬するにあたって選挙管理委員会に公約文と選挙ポスターの提出が必要になります。それで、公約文には今言ったことをそのまま書いて全校生徒に伝えようと努めました。一方で、選挙ポスターには顔を覚えてもらえるように、顔写真を入れる工夫をしました。

ポスターに顔写真を入れる発想はどこから生まれたんでしょうか?

加藤くん他の人含め、選挙ポスターはほとんど文字だけになっていたんです。僕も始めは文字だけでアピールしていこうと思っていたんですが、新聞部の友達が「やっぱり顔でしょ!顔を入れた方がいい!顔を入れよう!」と助言してくれたんです。

その新聞部のお友達はナイスな発想ですね!

加藤くんでも始めは自分の顔を入れるってやっぱり恥ずかしいなって思ったんですよね。でも、顔を覚えてもらうにはインパクトがあるポスターの方がいいのではないかと思いまして。文字数を少なくして、顔写真を載せるポスターを作成したんです。

おっしゃる通り、それはインパクトがありますよね。

加藤くん顔を出したのは僕だけでした。ちょっと恥ずかしかったですけど、そのお陰で自分と交流のない中学生や先輩にも顔を知ってもらうことができたと思っています。

顔を覚えてもらうというのと、声も印象に残したいと言っていましたが、声の部分はどのような工夫をしたんですか?

加藤くん声に関しては立会演説会で、おどおどしないでハキハキと大きな声で喋ることを心掛けました。

大事ですね。ポスターにしても演説にしても、どちらも人に伝えるという気持ちが伝わってきます。すごくいい戦略だなと思います。

加藤くん本当に新聞部の友人に感謝です。

今後、生徒会長として活動する際に、新聞部などと何か一緒に活動ができたら素敵だなと思いました。

加藤くんそうですね。一人でやると心細いのでいろんな人と一緒にやりたいですね。

先ほどの留学時のお話にもありましたね。

加藤くん今後もみんなに相談しながらいろんなことに挑戦していきたいと思います。

~生徒会長としてどうやって学校をよくしていきたいか~

ここまで選挙のお話を聞いてきましたが、具体的にどのように学校を良くしていきたいという思いがありますか?

加藤くん生徒会で動くことも大切ですが、生徒会は生徒に選んでもらって生徒会員として活動できているんです。だから、今よりも生徒の意見や声を聞いて、良い環境に繋がるように行動していきたいです。

どうやって生徒たちの声を集めていきたいですか?

加藤くん今でも意見箱という制度がありまして、それをもう少し活用していきたいなと思っています。今は実際にGoogleフォームを活用しているんですが、いかんせん、知っている人と利用している人が限られているという課題があります。質問をしてくれる生徒が少なくて、一部の生徒の意見しか聞くことができていないんです。それをもっと多くの人の意見を聞いて、実際に行動するように来期はしていきたいです。

みんなに知ってもらったり、意見をもらうために工夫したいなと思うことはありますか?

加藤くん言い方は悪いかもしれませんが、みんなを巻き込んでいきたいなとは思いますね。意見を持っているのに発言できない人も中にはいると思うので、今のホームルームの時間を少しお借りして、みなさんの意見を書く時間を設けたりしたいと考えています。難しいかもしれませんけど、少し強制力を持って行なってもいいんじゃないかなと個人的には考えています。もちろん先生方の意見もあるので、そこは落とし所をちゃんとしたいですね。

でもそういう強い思いを持っていたら、先生たちも心揺さぶられて協力してくれる体制を考えてくれるんじゃないでしょうか。そこはぜひ頑張っていただきたいなと思います。

加藤くんはい。頑張ります!

~自修館のおすすめポイントは?~

次の質問ですが、加藤くんが思う自修館のおすすめポイントを教えてください。

加藤くん個人的な部分と学校の特徴を踏まえていうと、自分の夢中になれることに本気で打ち込める環境が、この学校には整っているのがおすすめポイントですね。例えば、学校の教育に絡めると、自修館の科目の中には『探究』があります。この科目を通して、自分の気になったことや興味があることを自分たちで調べて、考えていくことができます。1年生(中学1年生)~2年生(中学2年生)の時は、グループ活動がメインなので個人で活動することは少ないのですが、3年生(中学3年生)~4年生(高校1年生)ではゼミに所属して自分の興味のあること、やりたいことを探究できるんです。割と早い段階から個人としても探究を行えるので、何か自分が夢中になれることを持っている人がいたらすごくおすすめの学校です。もちろん、入学してからでも興味あることを探せると思うので、ぜひ興味のあることを探してほしいです。

確かに御校は創立以来探究に力を入れてきている学校ですので、力の入れようは他の学校さんと比べてもノウハウを持っているのではないでしょうか。

加藤くん教育以外の部分に関して言いますと、先生たちがやりたいことをサポートしてくれる優しい先生たちが揃っています。ですから、何か迷った時は先生たちに気軽に相談できる、いい意味で距離の近い環境でもあります。

先生と生徒間でも良い関係が築かれているんですね。

加藤くんはい。だから僕も、今後も夢中になれることをたくさん探していきたいなと考えています。

~受験生へのメッセージ~

最後に受験生へのメッセージを頂ければと思います。

加藤くん自修館は中高一貫校で6年間あります。ここには優しい先生もいますし、自分が夢中になれる環境も整っています。僕は生徒会長としてみなさんが笑顔になれる環境を頑張って作っていきますので、ぜひ自修館への入学をお待ちしています!

~インタビューを終えて~

始めは緊張していましたが、終始朗らかな笑顔を浮かべて学校のことを楽しそうに話してくれました。次期生徒会長として少しでも良い環境を整えたい!そんな情熱がお話の中から伺えました。
夢中になれることに夢中になれる学校。そう言い切れるほど自分の好奇心と向き合い、高め合える環境が整っていると感じられました。ここから育つ生徒たちがいろんな価値観を持った人たちと活躍する姿が目に浮かぶような、素晴らしいインタビューでした。

先生インタビュー

中学校のことをもう少し詳しく聞いてみました!

~自修館の注目ポイントは?~

ここからは先生に御校の魅力を聞いていきたいと思います。早速ではありますが、御校の注目ポイントについてお聞かせいただけますか?

先生本校には教育目標があり、「自学・自修・実践」これができる生徒の育成を掲げています。自分の足でしっかり立って社会で生き抜いていける人材をどう育成できるかです。それを達成するために、大きく3つの教育の柱があります。1つ目が探究。2つ目がEQ教育。そして3つ目がグローバルマインドの育成です。それを軸にいろんな教育活動を構築しています。

自分の足で立って社会で生き抜く…。聞くとすごく壮大な教育目標ですね。

先生教育目標については、今後必ず実社会に出るからこそ、【自学】:自分で学ぶ、【自修】:自分で修める。この2つだけではなく、【実践】:社会で機能するものなのかを意識しながら学びを深めていきます。元々初代校長の清水秀樹が『知行合一』をイメージしていました。知ることと行うことは一緒、ということですね。だから、机の上で学んだことだけでは本当の知ではないです。それが社会に出て生き生きと自分で駆動して、初めて真の力として見做されるものです。そういう考え方だからこそ、自学・自修で終わらず、実践が付いてきます。

その実践まで踏まえた教育というのはどのようにしているのでしょうか?

先生先ほどの3つの教育の柱がそれになります。まず探究活動は、今でこそ文科省が定めているので全国で取り組んでいますが、本校は創立以来、20年以上探究を実施してきました。

全国の中でも割と早い段階から探究を取り入れていたとお伺いしました。

先生そうです。探究活動で一番難しいと感じるのは、どこの学校さんでも最初の問いの立て方だと思います。本校には、そこが他校さんと比較しても一歩前に出ているノウハウがあると自負しています。

長年にわたり探究をやり続けている御校ならではのノウハウがあるんですね。

先生はい。20年以上探究をやってきた本校だからこそ、本校の核になるような取り組みだと思っています。探究活動は我々大人が何か壁にぶち当たって課題解決することと一緒だと考えています。我々教員は教える立場というよりもファシリテーターです。子供たちが自分で考えて駆動するための力をサポートしていきたいと思っています。

なるほど。EQ教育についてはいかがですか?

先生EQ教育も日本で一番に教育に取り入れたのは本校だと言われています。EQとは、社会で求められているコミュニケーション能力です。人の感情を調整したり、発揮したり、感情を適切に表現できるかという能力ですね。成功した人であればあるほど適切な人間関係を構築すると、適切な助力を得ることができます。誰かに適切に声がけができるだとか、そういうのを調整する力がEQなんです。そういうスキルや知識をソフトとすると、EQというのはオーエスにあたる部分です。それを子供たちと一緒に、全てのオーエスとなる部分を育んでいきます。そうすることで、せっかく身につけたものを最大限発揮できるような環境を整えましょうということです。

誰かに協力してもらうためのコミュニケーション能力。これは社会で学ぶことかと思っていましたが、学校での教育に入っているのは驚きです。

先生それで、最後にグローバルマインドについてですが、今までの話からわかるように、ここからの社会で生きていく上での協働の部分になります。一緒に何か新しいプロジェクトを立ち上げて駆動させ、それを形にしていく。やがてそれを協働していく。その協働する相手というのは、もはや国内だけに止まらないですよね。

そうですね。国境を超えて世界の人たちと何かを成し遂げる場合もありますよね。

先生そうです。そんなグローバルな人たちと協働をするためには、多様な価値観を身につけなければいけません。グローバルというと英語教育と捉えられがちですが、別に英語じゃなくても良いわけです。だから、グローバルマインドというのは、英語教育とは一線を画し、異文化や多文化、異なる文化の人たちをまず理解し、互いに尊重し、その中でお互いの持っている物差しを理解し、何かを成し遂げていく。そのための準備段階をこの学校でできると最高だよねということですね。本校の中でも留学する生徒はたくさんいますが、英語圏ばかりではありません。去年はドイツやイタリアに行った生徒もいました。そうは言っても世界の共通言語であることが多い英語教育はもちろん一生懸命やっていきます。

ドイツやイタリアに留学する生徒さんは何を重視して国を選ぶのでしょうか?

先生生徒によって様々ですね。例えば、今年文科省が行なっているトビタテ留学JAPANの支援を受けた子は、女子サッカーに興味を持ってイングランドに行きました。現地の技術などを日本に持ち帰って、更に普及させたい。自分も女子サッカーのプロ選手になりたいと言っていましたね。

素晴らしいですね!!

先生それは一つの例にすぎませんが、一人ひとりがそれぞれの目標を持っていても構わないです。学校として「こういう形でなければ留学は認めない」みたいなことはありません。本校が考える最初のグローバルマインドの育成というのは、隣に座っているお友達を理解することなんです。まずはそれを理解しようというのが一番根底にあります。それはEQ教育の中にも当然あり、そういう人たちと一緒に協働することで探究活動がなされていきます。探究・EQ・グローバルは3つの教育が柱と言いましたが、3本が独立した柱ではないのです。

全部が繋がっているということなんですね。ちゃんと一つの矢印で繋がって輪のように回っているイメージが湧きました。

先生3つの柱がお互いに絡み合って、一つの人材を育成したいというところに繋がっているというのが、我々が思い描いていることです。だからそれを実施するために、互いが互いにいい意味で影響し合うように取り組みをしていきます。それが教育目標を大切にし、それを実践する3つの柱を重視しているという考え方です。

全部繋がっているというのを最後にお聞きできて納得しました。

先生何か一つでも、生徒にとってはポジティブな影響を与えるものだと信じていますが、やはりそれだけじゃ物足りないですよね。一番に思うのは、この子が10年後幸せに生きているかどうかです。それは我々に限らず、この業界に携わっているみんなが思い描くことだと思います。

~どういった生徒が自修館中等教育学校にはあっている?~

次に、どういった生徒さんが御校にあっているのかをお聞かせいただけますか。

先生そうですね。やはり探究ひとつ取っても「これを調べたい!」という内から出てくるエネルギーが一歩目になることが多いと思います。何に対しても「一歩踏み出そう」「もっと自分を変えてみたい」など、いい方向に変わる、バージョンアップするためにはどうしたらいいか。社会を変革するにはどうしたらいいのか。そんなふうに、自分の興味関心が明確であれば、本校には伸びる環境が揃っています。割とこぢんまりとした学校なので、教員との距離も近く、力になってくれることも多いです。人生で1回の6年間を、自分自身の「これに興味がある!」という内から出るエネルギーがひとつあれば、きっとその子にとって充実した6年間になると思います。

興味を持つ分野は何でもいいんでしょうか?

先生もちろん何でもいいです。何かしらの「やりたい」という自分自身を突き動かすエネルギーを持っていると、我々も一緒に生活していて楽しいですね。

そのエネルギー量は生徒によっても違いが出ると思いますが、いかがでしょうか?

先生おっしゃる通りです。「すごくこれをやりたい!」という子もいれば、「なんとなくこういうことに興味がある」という程度のお子さんもいます。ただ、そういう子たちが混ざり合うことによって双方に刺激がもらえるんですよ。私たちが近くで見ていても、お互いに刺激をもらって自分のエネルギーに変えることができると感じます。だから、内から出るエネルギーを持っている子に来てもらえるのは嬉しいです。

相乗効果でお互いに高め合っていくんですね。エネルギーが小さい子もエネルギーの大きい子に引っ張られていくということでしょうか。

先生入学当初のエネルギーの方向性と、入学後にいろんな刺激を受けた後のエネルギーの方向性はまた変わってきます。全く興味がなかったことに興味を持ち始める生徒もたくさんいます。だから、「何かわからないけどやってみたい」という気持ちでもいいんです。そういうお子さんなら6年間、楽しい学校生活になると思いますよ。

~学習面のサポート体制について~

次に、学習面のサポート体制について教えていただけますか。

先生本校の特徴的な一つの側面としては、先ほど言った「自学・自修・実践」の話から学習面を見ると、「自律した学習者の育成」が挙げられます。各自で必要に応じて足りない部分を自ら取りに行く。無理やり押し付けても効果は上がらないので、そういう生徒を育成しています。だから生徒たちが欲しているタイミングで、生徒自身が教員に聞きに来てくれるのが一番効果的だと考えています。そのために、3~4年前から期末考査を廃止しているんです。

期末考査を廃止ですか!?

先生はい。もともと本校は4学期制の学校なので、以前は年に4回の定期考査を行っていました。中間考査はありませんから、期末考査の結果で成績の大部分が決まっていたんです。ただ、それは「自律した学習者の育成」からは少し離れてしまいます。期末考査があるから頑張ろうとか、勉強しなきゃという意識になりがちですし、教員も期末考査に向けて授業範囲を終わらせることに必死になります。逆に早く範囲が終われば同じところを繰り返すこともありましたが、それは本当の意味で楽しい学びとは違いますよね。

確かに、テストがあるからそのために勉強しなければいけないというのが目的になってしまいがちです。

先生本来は「こういうふうにすればできるんだ」「こういうふうに使ったら問題が解けた」など、そうした学習の過程を楽しみながら身につけていくのが理想です。そういうこともあって期末考査を廃止しました。廃止する以前は結局、期末考査の直前にできていない子に声をかけ、補習をガンガン組んでいました。しかし、テストが終わって成績を見たら、ノーマークだった子が全然理解していなかったと発覚するケースもあります。

それは先生方も慌てますね。

先生そうなんです。期末考査が学期末にあるので、ノーマークだった子には翌学期に補習を行うことになります。しかし、既にクラスは次の単元に入っているわけなので、前の学期の補習と新しい単元の学習を同時進行でやらなければいけません。数学や英語など積み重ねが必要な教科は特に大変ですよね。いつまで経っても追いつかないという状況になってしまいます。

すごくわかります。

先生そこで期末考査を廃止して何が起きたかというと、我々も最初は評価をどうしようかと困りましたが、期末考査を廃止したからといって全くテストをしないわけではありません。小テストや授業内の取り組みを細かくやりながら、最終的に成績をつけていくんです。

期末で一気に測るのではなく、小テストや授業態度で成績が決まるんですね。

先生そうです。裏を返すと、細かく見て細かくフィードバックできるので、遅れ気味の生徒を早期に発見しやすくなりました。結果的に、遅れを最小限にすることが全体の学習環境でも意識できるようになったんです。生徒に「明日小テストやるよ」と言うだけでも、その都度意識が高まります。以前のように大きな問題が期末後にドンと出てくることが少なくなりました。もちろんゼロではありませんが。

そうですよね。

先生ええ。完全になくすのは難しいですが、確実に減りました。また、我々教員も期末に向けて授業を詰め込まなくて済むので、生徒を補習で追い込む必要もかなり減りました。生徒も、期末考査後に大量の補習という流れがなくなりましたから、お互いにメリットは大きいです。

以前やっていた補習はもう行っていないのでしょうか?

先生いえ、必要に応じた補習や補習対応は継続しています。教科によって得手不得手がありますから、細かく補ってあげるというのは普通にやります。ただ、期末考査の大失敗を受けて慌てて対応する形が減ったのは大きいですね。

~自習室のサポート体制について~

次に自習室のサポート体制についても教えてください。

先生本校では自習室を用意しています。これは、自習専用の部屋があるというだけではなく、そこに専門のコーチがいるんです。

コーチですか!?

先生はい。我々はコーチと呼んでいるんですが、このコーチが個別対応をしてくれます。入退室の管理や、時には講座のようなものを開いてくれたりもします。

このコーチは御校の教員ではないんでしょうか?

先生外部の方になります。近年、働き方改革で我々教員も時間管理が厳格化されていることもあり、なかなか放課後や夜遅くまでのサポートは難しくなりました。とはいえ、部活一辺倒になったり、勉強一辺倒になったりではなく、両方しっかり頑張りたい生徒も多いですよね。そういう生徒のために外部業者と連携して自習室の運営をしています。結果として、自習時間の開放を長くできる体制になりました。部活が終わって下校時刻を過ぎても勉強したい子には自習室で勉強を続けてもらえるんです。

部活の終了時間からでも十分勉強できるわけですね。

先生そうです。中学生の完全下校時刻は5時45分ですが、自習室利用者は6時40分まで残れます。高校生も通常6時半下校ですが、自習室利用者は7時40分まで残れるので、学校である程度完結して帰れます。質問も気軽にできるので、生徒にとっては嬉しいですよね。

確かに質問しながら勉強できる環境というのはありがたいです。

先生さらに、自律した学習という観点でいうと、生徒が自分の弱いところを認識して、そこを自習やコーチのフォローで補っていけるのが理想です。生徒にはタブレットを渡しているので、AIアプリなどを使って苦手を解析し、重点的に対策していくこともできます。

これも先ほどの3つの柱の考えに通じていますね。ところで、コーチを置いた理由が2つあるとおっしゃっていましたが、もう一つの理由は何でしょうか?

先生元々、通塾率調査をすると、後期課程(高校)の生徒は通塾率が高まります。これは多くの学校で同様かと思いますが、本校ではもう一歩踏み込んで「なぜ塾に行くのか?」を聞いてみたんです。すると「自習室を活用したい」という子が多いことがわかりました。家庭では集中できないので塾の自習室を活用している、というケースですね。

確かに塾に在籍して自習室だけ使うという人もいますよね。

先生本校は私学ですから、基本的には学校のカリキュラムをしっかりやれば大学入試の突破に十分な力がつくと考えています。ただ、予備校のカリキュラムも同時に走ると、学校と塾のWスタンダード状態になってしまいますよね。すると、一番頑張っている生徒が追いつけずに苦しむということが起きがちです。そこを解消するには、学校内に自習環境を充実させるのがいいという結論になりました。これがコーチを置いた2つ目の理由です。

なるほど。一歩踏み込んで通塾理由を調査する学校さんは少ないかもしれません。そこから新たに環境を整備されるのはすごいですね。

先生小規模な学校だからこそ、教師も生徒も日々の生活を通じて一緒に成長していけるのが理想です。子供たちの要望に応えられる体制が作れるなら、変えていく勇気を持つべきだと考えています。

素敵なお考えだと思います。

先生昔から本校には「変わらぬ信念。変えていく勇気」という言葉があります。変えちゃいけない大切なものもありますが、より良い方向に変えていく取り組みは必要だと考えています。

~カウンセリングのサポート体制は?~

次にカウンセリングのサポートについて、御校はどういった体制を整えていますか?

先生スクールカウンセラーが週2日在籍しています。対象は在校生や在校生の保護者、場合によっては我々教員も相談することが可能です。実は併設している向上高校と同じカウンセラーなので、もし本校の予約がいっぱいでも、向上高校に行って相談できる場合もあります。わりと柔軟に対応してくれています。

カウンセリングを利用する方はいらっしゃるんでしょうか?

先生もちろん、定期的に利用される生徒や保護者はいらっしゃいます。その内容を踏まえて学校生活やお子さんとの対話に活かされることも多いです。それと本校は生徒と教員の距離が近いのが特徴なので、教員がカウンセラー的な役割を担うことも多いですね。

例えばどんな部分でしょう?

先生担任や副担任が半期に1度必ず個人面談を行いますし、普段の学校生活でもこまめに声をかけています。すぐにカウンセラーというより、まずは先生に相談という流れが自然にできています。必要であればカウンセラーに繋ぐこともできます。予約もそこまでパンパンではありませんので、生徒が話しやすい人に相談できる体制があると思います。

先生たちに気軽に相談できるのは一つハードルが低くていいですね。

先生学校には保護者用と生徒用のメールアカウントも用意してあるので、メールで相談したり、先生と直接やり取りすることもできます。保護者には言いづらいことを先生に相談してくれる生徒もいますし、逆のパターンもあります。

サポート体制が充実していると感じました。

~自修館への通いやすさは?~

次に通学面についてはいかがでしょうか。

先生本校は小田急線の愛甲石田駅が最寄りです。また、東海道線の平塚駅からはスクールバスが運行しています。大きく海側と陸側の2方向から通ってくる生徒が多いですね。

そうなんですね。

先生陸側でいうと、小田急線は東側に町田や新百合ヶ丘、海老名駅から相鉄線を経由して二俣川あたりまで多くの生徒がいます。それより遠くでは八王子から通ってくる生徒もいます。横浜線を使えば1時間ちょっとで来られるそうです。西側では小田原方面、それを超えて箱根や熱海、三島から通っている生徒もいるんですよ。

海側はいかがでしょうか?

先生海側は平塚駅からスクールバスがありますし、逗子や葉山、今年は横須賀から来ている子もいます。伊勢原というと川崎市内や横浜市内の方は遠いイメージがあるかもしれませんが、実は小田急線を使うと新宿からでも1時間かかりません。しかも下りなので、朝のラッシュが比較的少ないんです。近隣の生徒であればDoor to Doorで1時間かからない子も多いので、本校に来てみると意外に近いと言われます。

やはり一度来てみるのがおすすめですね。

先生そうですね。平塚駅からのスクールバスだけでなく、愛甲石田駅からも中学生にはスクールバスを出しています。愛甲石田駅からスクールバスで5分ですので、ぜひ体験してみてください。

入試についてもお伺いしてみました!

~自修館中等教育学校に合格するためにどんな準備をすればいいの?~

ここからは入試のお話になります。御校を受験するには、具体的にどんな勉強をしておくと良いでしょうか?

先生主に国語と算数です。算数は基本的な計算と一行問題、特殊算、図形の計量など、いわゆる中学入試レベルの基礎力をしっかり固めてほしいです。本校では大問を4題出し、1問目・2問目は計算と一行問題、3問目・4問目は発展・応用問題という形式になっています。この3問目・4問目には記述が求められます。答えだけではなく、「どのように思考してこの答えに至ったのか」という過程を書ける練習を日頃からしておいていただくといいですね。答えが間違っていても、思考の過程が正しければ加点になることがあります。

なるほど。国語はいかがでしょうか?

先生国語は漢字の書き取り・読み取り、四字熟語や同音異義語などの基礎知識がまず出ます。漢字の書き取りは跳ねや払いにも注意してほしいです。また、同音異義語や同訓異字は熟語などでまとめて覚えておくと効果的ですね。例えば「つとめる」という言葉も、「努力する」は「努める」、「任務を果たす」は「務める」というように、関連付けながら学習するといいと思います。

他にも注意すべき点はありますか?

先生はい。随筆や説明文の長文読解は必ず出題しています。心情の変化を捉えろという問題が典型ですが、心情は行動に表れますので、登場人物の行動から心情を読み取ることを意識してほしいですね。説明文であれば、文章中でどう比較されているか、接続詞の働きを注意深く見れば、大きなミスは減ると思います。本校の国語は正しい日本語の使い方を問う部分もあります。「なぜこうなるのか?」→「~だからです」「どういうことか?」→「~なことです」というように、普段から正しい日本語を使うことを意識してほしいです。

~受験生の保護者が準備することは?~

受験生の保護者が準備することは?

次に、受験生のご両親が気をつけるべきことなどはありますでしょうか。

先生保護者の方々は、いわば私たちのパートナーになり得る存在です。お子さんを共に育てていくためにも、事前に学校の考え方や疑問点はできるだけ解消して、納得されたうえで入学していただくのがいいと思います。私学は色々な特色がありますから、まずは複数の学校説明会に足を運んで比較検討していただき、ご家庭に合う学校を探していただきたいですね。

確かに実際に足を運ばないとわからないことも多いですね。

先生はい。もし本校への入学を考えてくださるなら大変嬉しく思いますが、何よりお子さんの可能性を伸ばしたいという思いが我々と重なるといいですね。受験期はいろいろ大変ですが、親御さんの温かいサポートが子供の成長に大きく影響すると思います。

本当に大事ですよね。両親の言動は子供に大きく響きます。

先生そうですね。つい先日の入試でも、保護者の方がお子さんを受付まで見送って、螺旋階段から上がっていく姿をずっと見送っていました。中学入試は親子の入試ともよく言われますが、それを見ていると我々も「頑張って応えねば」という気持ちになります。在校生に「入試のとき言われて嬉しかった言葉・辛かった言葉」を聞くと、やはりポジティブな言葉が力になったという声が多いです。ですので、お子さんには前向きな言葉かけをしてあげると、本校に入った後も一貫した教育に繋がると思っています。

~受験生へのメッセージ~

先ほど、加藤くんからも受験生へのメッセージをいただきましたが、先生にもお願いできますでしょうか?

先生受験生の皆さんの可能性は無限大だと考えています。何か自分を突き動かすエネルギーが必ずあると思いますので、その気持ちに背を向けずに向き合って、明日に一歩を踏み出す力にしてほしいです。受験勉強は苦しいこともありますが、同時に自分の夢を現実に近づけるための一歩でもあります。苦しくなったら、将来素晴らしい人生を歩んでいる自分をイメージして、それをまた力に変えて頑張ってください。頑張れ、受験生!!

学校の特色

授業

自修館中等教育学校の授業

学校行事

2024年度から始まった『探究発表会』
一般の方の意見を直接聞けることは、今後の探究の励みになります!

学校行事_スポーツ大会

~学校行事についても聞いてみました~

御校で特徴的な学校行事などはありますか?

先生文化祭とかスポーツ大会、合唱コンクールなどがあります。近年は猛暑の日が多いので、スポーツ大会は来年から屋内の会場を借りる予定です。文化祭も活気があります。

先ほども加藤くんのお話で後夜祭にも力を入れたいと伺いましたので、今後もいろいろと楽しいものに変わっていくのではないかと期待しています。

先生そうですね。特に小学生の皆さんにはわかりやすく盛り上がれる楽しい行事ですので、ぜひ来てほしいですね。

他には何か行事はありますでしょうか?

先生昨年から新しく始めたのは『探究発表会』です。探究の中間発表を、10月から一般公開しました。これは中間発表なので、来ていただいた方に質問やご意見などをいただいて、後半の探究活動に繋げるというものです。

一般の人からも意見をもらえるのですね。

先生はい。たくさん来ていただいたほうが、今後の子供たちの糧になると感じています。また来年度(2025年度)には、そのイベントと同日に学校説明会も行う予定です。説明会を聞いたついでに学校の探究発表会の様子を見ていただき、本校の生徒が調べた内容にご意見をいただけると、子供たちにとってもとてもプラスになると考えています。ですので、足を運んでもらえると学校としても子供たちのためになるので嬉しいです。

調べたものを見てもらう機会があるというのは、また大きな刺激になりますね。

先生そうですね。探究活動は1年間を通して行いますが、「問いを立てる → 調査・研究 → 検証 → まとめ」の1サイクルを2周するイメージです。10月に発表するのは、ちょうど1周目の前半のまとめをした段階になります。そこから後半にもう1周するための活力にしたいというのが、この会の趣旨です。

とても重要な会ですね。

先生そうなんです。ただ、小学生には少し難しい内容かもしれません。その代わりに、11月に文化祭がありますので、そちらにも来てほしいですね。

10月に探究発表会を見て、11月の文化祭にも行くという流れですね。

先生そうです。真面目な自修館生と、楽しい自修館生の両方を見ることができる期間なので、そのギャップも楽しんでいただけたらと思います。

部活動

経験者でなくても最後までやり切れるのが魅力の一つです!
勉強も部活も頑張りたいという生徒を自修館は応援しています!

部活動_ダンス部

~部活動について聞いてみました~

部活動についてもお聞かせいただけますか?

先生本校の部活動は、いわゆる強豪校というわけではありません。裏を返せば、初心者から始めても最後までやり切れる部活になっています。経験者でないと試合に出られないということはありませんので、そこは良い点だと思います。

部活の中でも勢いのある部などはありますか?

先生ダンス部は大活躍しています。海外の大会にも出たりしているのです。

すごいですね。

先生オーストラリアやアメリカなどにも行ったりしていて、ダンスをやりたくて本校に入学する生徒もいるくらいです。

海外の大会には常連になりつつあるのでしょうか?

先生そうですね。よく頑張っていると思います。全員が経験者というわけではなく、むしろ初心者のほうが多いですが、その中でもお互いに刺激し合って頑張っています。ダンス部はさまざまなことを楽しみながら活動しているようです。

合格実績

自修館中等教育学校の合格実績

基本情報

住所〒259-1185 神奈川県伊勢崎市見附島411番地
電話番号0463-97-2100
FAX0463-97-2200
公式HPhttps://www.jsk.kojo.ed.jp/

アクセスマップ

自修館中等教育学校へのアクセス1
自修館中等教育学校へのアクセス2

《交通アクセス案内》

■愛甲石田駅/小田急小田原線/徒歩18分

《交通アクセス案内:スクールバス発着所》

■愛甲石田駅~自修館/約5分
■平塚駅~自修館/約25分

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