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注目ポイント!
「人のために学ぶ」開智未来が志す貢献の精神
自分の好きを追求する探究だけでなく、哲学の授業も積極的に取り組んでいる開智未来中学校。その中で学びのスキル全体を徹底しているのも大きな特徴の1つ!それが中高6年間を通して、心豊かな社会に貢献できる未来のリーダーを育てる基盤となっている。
先生インタビュー
~校長先生にインタビューしました!~
本日は開智未来中学校にお邪魔しています!
藤井先生ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます!今日はたくさんお話を伺えればと思っております。
藤井先生よろしくお願いします。
藤井先生は校長先生でいらっしゃいますが、開智未来中学校は長いんでしょうか?
藤井先生そうですね。この学校ができたのが2011年になります。開智学園下の学校では新しい方ですね。
そうなんですね。以前開智中学校を取材させていただきました。そこは今年で28年と聞いております。
藤井先生その第1期生の学級担任を、卒業時は学年主任も兼ねておりました。
そうだったんですね!
藤井先生はい。それで、開智未来で校長になったのが、今年で3年目になります。
先生の担当教科は何なるんですか?
藤井先生数学になります。
数学の先生なんですね。
藤井先生数学って学校でやらなければならないものとか、受験で必要なものと思われてみんな取り組むんですが、学問として魅力に溢れているんです。それを広めたいなと思って教員をやっております。
素晴らしいお考えですね!私も学生の頃に数学の楽しさを知っておけばもっと世界が広がったのかなと思います…。
藤井先生あはは。別に点数取れなくてもいいから面白いなと感じてくれる大人を増やしたいなと思っています。
~開智未来中学校の注目ポイント_連綿と続く探究と哲学の授業~
そんな数学愛に溢れている藤井先生に開智未来中学校の注目ポイントを聞いてみたいと思います!
藤井先生ストレートに言ってしまえば、田舎にあります。よく言えば自然豊かな環境です。この自然豊かな環境で、諸活動は伸び伸び。でも勉強はがっつりという価値観があるならば、大いに勧められる学校だなと思います。
なるほど。確かに伸び伸びとできる環境だなと感じます。
藤井先生あとは、開智学園が目指している教育で、大きな柱として『探究』があります。
探究は開智学園から始まったと、以前開智中学校を取材した際にお伺いしておりました。
藤井先生実は私、1期生の担任をしていただけではなくて、初代の探究テーマ推進室長というもの仰せつかっていました。
研究テーマ推進室長ですか?それはどういったお仕事なんでしょうか?
藤井先生当時、開智中を受けようかなという人に、「探究ってなに?」ということを説明する役目ですね。
今はどの学校も探究に力を入れていますが、開智中学校が探究を始めた頃はモデルケースなどもなかったので、大変だったんではないですか?
藤井先生そうですね。説明するのに苦労した覚えがあります。ですが、そんな時代から始めた探究ですから、我々が培ってきたノウハウの蓄積には自信を持っています。
御校が入試説明会などで配っている探究ガイドブックもかなり分厚くなっていますね。
藤井先生そうなんですよ。この探究に関しては、私も含め、探究主任をやっている宮入という教員が本当に力を入れておりまして。生徒たちもどんどん乗ってきますね。
生徒たちが乗り気でやってくれるというのは先生にとっても嬉しいのではないですか?
藤井先生そうですね。この探究活動を徹底してやっていますよというのが、開智学園の注目ポイントの1つです。
なるほど。1つと仰っていましたが、他にも注目ポイントがあるんでしょうか?
藤井先生開智学園では大学受験に向けて、学校だけで完結するようにしています。学校だけでしっかりと勉強すれば大丈夫という講習体制をしっかりと敷いているんです。
学校完結型というやつなんですね。
藤井先生そうです。大学受験に向けて徹底してやっていくシステムを持っているのが、開智学園下の学校なんです。
学校で徹底して大学受験に臨めるというのは、確かに大きいポイントだと感じます。
藤井先生そうでしょう。本校の特徴としては、それに加えて2つあります。1つ目が少人数でやることができるということです。
なるほど。
藤井先生開智中も私が第1期生を見ていた時は100人~150人で、今や1学年300人~400人いると思うんです。ただ本校の場合は、100人程度の学校規模なので、開智学園でやっている探究や探究型の学び、あるいは大学受験に向けた徹底的な指導などが、少人数で受けられるというのが強みかなと思います。
少人数だからこそ、一人ひとりの生徒に目が行き届くというのは、確かにメリットかもしれませんね。
藤井先生仰る通りです。もし一人ひとり丁寧にということに賛同していただける保護者や受験生がいるならば、本校をお勧めできると思います。
なるほどですね。もう1つの特徴はどういったものになりますか?
藤井先生もう1つは本校の校風と言いましょうか。この学校を作るときに、開智学園としての教育理念を持っており、それに加えて初代校長が打ち立てたテーマがあります。それが、「人間と知性を共に育てる」というものです。
深いテーマですね。
藤井先生そうです。本校は、それを愚直にやっていくところがありまして、勉強に対してそれを尊いものと認識している生徒が非常に多いと思います。
それはどう言った部分で感じるんでしょうか?
藤井先生例えばですが、昼休みとかに校庭にサッカーをしにいく子もたくさんいます。一方で、午後の授業に備えて予習をする子もいます。
素晴らしいですね。
藤井先生予習をする子は効率ではちょっと冷やかされてしまったりしがちですが、本校では「それもありだよね」とか、「そっちの方が偉いよね」という共通意識みたいなのがありますね。
なぜそういう共通認識が生まれるんでしょうか?
藤井先生開智学園下でも哲学の名前で、授業を行なっているのは本校だけです。それが大きいと感じています。
そうなんですね。
藤井先生今も初代校長の関根が教育顧問として週3回くらい学校にきてくれているんですよ。そこで、「なんのために学ぶのか?」というところから始めたりするんです。
初代校長自ら教壇に立っていることに驚いております。
藤井先生そうですよね。ちなみに、「将来の君のために学ぶんだよ」というのは生徒のモチベーションが上がらないと感じています。
そうなんですか?
藤井先生まぁ、この問いに対する答えは色々あっていいと思うのですが、開智未来の哲学が用意している1つの答えは、「人のために学ぶのだ!」ということです。
「人のために学ぶ」。今お話を聞いていてもグッとくるものがありました。
藤井先生本校の校訓は、創造・発信・貢献とさせていただいています。この『貢献』という言葉を重視して、「人のために学ぶ」という言葉を大事にしているんです。
その言葉を中学生の年代から教えてもらえるというのは、すごく価値があると思います。
藤井先生そうですね。本校は小さな学校で100人くらいで一緒に行動することがあります。それこそ一番大きい大教室を『アカデメイア』と呼んでいるんですが、そこでみんな一緒に授業をします。一緒に授業をするからこそ、「人のために学ぶ」という意識がみんなで共有できるというのは、特徴かもしれませんね。
開智未来中学校のことをもう少し詳しく聞いてみました!
~どういった生徒が開智未来中学校にはあっている?~
もう少し詳しいお話を聞いてみたいのですが。
藤井先生どうぞ。
そもそもどう言った生徒が御校にはあっているのかなと思われていますか?
藤井先生そうですね。生徒の主体性というものも重視しますので、伸び伸びやりたい!自然豊かな環境でも構わない!という生徒さんはあっているかと。
なるほど。
藤井先生尚且つ、勉強をしっかりやりたい!という生徒さんや、探究活動にも興味がある人には強くお勧めできるかなと思っています。
いろんなことに興味がある子や、一生懸命頑張れる子が御校にはあっているのかなというのを感じました
。
藤井先生だから点数を取る勉強だけでなく、広い意味での『勉強』ですね。それに向学心旺盛、好奇心旺盛というような生徒に来て欲しいと思っています。勉強は当然がっつりやりますし、それに加えてもっと自由にできる探究活動というのも我々は一定のノウハウを持っています。
そうですね。
藤井先生だからこそ、自分お興味があることをとことん追求したい!という生徒がいれば、こちらもとことん付き合います。
頼もしいですね!
藤井先生ここ何年かはコロナ禍でそれも難しいこともありましたが、逆にそれを跳ね除けて色々やり始めた生徒がたくさん出てきています。…この話の例をあげたら切りがないんですけどね。
生徒の数だけ探究のテーマがありますからね。
藤井先生そうなんですよ。
~学習面のサポート体制について~
次に、学習面のサポート体制についてお伺いできればと思います。先ほど、学校内で完結するというお話もありました。
藤井先生そうですね。大学受験に向けて結構蓄積と実績を含むノウハウを備えているのは仕組み上の大きな部分です。実際、「東大合格したよ」とか、「国立の医学部に合格したよ」という生徒でも、うちの講習・授業・夏期講習を受けるだけで合格できています。
お話を聞いているだけでもすごいなと思いますね。
藤井先生その点は自信を持って信頼していただけると思います。
私もこの施策は開智学園の大きな特徴であると考えております。
藤井先生そうですね。この学校はスポーツをやっていればいい。このクラスはスポーツが特徴で、勉強は二の次ということは、この学園下ではやってはいないんです。
全員が同じステージで、同じ教育を受けることができるんですね!
藤井先生開智未来は小さな学校の割には、トップの子はそれこそ東大に受かったり、医学部に受かったりする子も出る。一方で、なんとかGMARCHに受かったらいいなという生徒まで、意外と幅広くいるんです。
そうなんですね。
藤井先生100人くらいしかいない割には、たくさんの生徒がいて、それぞれ大学受験に向けて頑張る仕組みができている。トップの生徒様に講座が設けられておるんじゃないんです。だから高校3年生になると、6つのコースに分かれるんです。
6つのコースですか?
藤井先生はい。理系か文系か。更に国立か私立で、併せて4分割されます。これは国立が上、私立が下という訳ではなく、早稲田大学や明治大学などの一般的に人気の学校が私立ですので分けています。
なるほど。
藤井先生その特徴は、私立志望だと3科目を徹底してやる。私立の文系なら、英語と国語、社会など、この3つをやればいいのでそれを徹底してやるコースがちゃんとあります。国立だと、私立に比べてたくさんの科目をやらなければならないので、それに対応したコースもあります。あとは、理系は医学部や東大などの難関コースも設けています。
自分がどういう道に進みたいか、それをサポートする学校の体制が整っているんですね!
藤井先生何と言っても、100人ちょっとしかいない生徒を6コースに分けてやりますので、かなりきめ細かにできています。
素晴らしいです!トップの子だけを重視するのではなく、本当に全ての生徒に平等なんですね。
藤井先生それこそ、初代校長の宮入の言葉を借りれば、「君にとっての東大」。それを目指すというところでしょうか。
おお!素晴らしい言葉ですね!!
藤井先生だからそれぞれ目標校に向けてみんな頑張るという学校なので、講習も熱心な教員がやるというわけじゃなく、全部のコースに必要という人材は全て揃えてあります。
学校全体が全力で生徒をサポートしているのが伺えますね。
藤井先生そうです。全体的なサポート体制は整っていると同時に、この開智未来は少人数制でやっているということが学習面のサポートのアピールポイントです。
~自習室のサポートについては?~
ここまで学習面のサポートについてお伺いできました。次に自習室のサポートについてもお伺いできればと思います。
藤井先生本校では、学びの形態として2つの特徴があると思っています。1つは『学び合い』です。
学び合い。
藤井先生 これは、世の中でアクティブラーニングという言葉が持て囃された時がありました。それをもう開校以来徹底してやっていますので、友達同士で教え合うということに対して抵抗がないんです。
それは学校のどこで行われているんでしょうか?
藤井先生昇降口の近くに机と椅子が置いてあり、そこで勉強をしている生徒がいます。ここを「学びの道」と呼んでいます。夏・冬の時期は冷暖房も一切なく、窓にカーテンもないんですが、そこで好んで勉強する生徒もいます。
そうなんですね!
藤井先生その『学び合い』と対比して、自習のことを我々は基本『自学』または、『独習』という風に呼んでいるのですが、大教室であるアカデメイアが独習会場になっているんです。
独習会場のアカデメイアを生徒さんはどのように活用しているんでしょうか?
藤井先生本校では部活の朝練を認めていないんです。その代わり、朝早いバスを選んで学校に来てアカデメイアに集って勉強をする生徒もいます。ただその会場は一切音を立てないで自分と向き合う。そういう場所になっています。
だから『独習』と呼ばれるんですね。
藤井先生そうです。それともう1つは部活を頑張っている生徒も多いんであすが、6時半くらいまで部活をやっています。最終のバスが出るのが夜8時前くらいになりますので、それに乗らないと帰れなくなります。
私も大学の頃の話ですが経験があります。もうこのバスに乗らないと帰れない!というのが。
藤井先生ただ、部活が6時半に終わって、最終バスが出る8時までの1時間ちょっとの時間を使って、もう一度朝と同じ大教室に戻って勉強していくことを本校では推奨しています。
始まりと終わりの場所を決めているんですね。
藤井先生それをルーティーンのようにしっかり逞しくこなしていた生徒はやはり結果が出ますね。
そうなんですね!
藤井先生だから部活後にアカデメイアで1時間勉強をしていくと、その続きを家で少しできるといういい循環に繋がればいいなと思っています。
全ての勉強をアカデメイアで終えるのではなく、家まで持って帰るということですか?
藤井先生受験勉強の時に、あえて中途半端なところで終えるというのは1つの手だと思っています。その次に勉強するべきタイミングになった時、「あぁ、この続きだったよね」という感じで続けやすいんです。
なるほど。
藤井先生あまり性格が真面目だと、ちょうどキリのいいところまでやってしまおうとする。そうすると、すっきりした気分になって、「次なにやるんだっけ?」ということが起こってしまうんです。
確かに。キリのいいところまでやると課題が終わったという事実に満足感を覚えてしまうかも…。
藤井先生そういう意味で、学校でちょっとでもやって家でももう少しやらなきゃみたいな、更にいい循環が生まれてきます。それを本校では自習環境として整えています。
~カウンセリングの体制については?~
ここまで学習面のサポートについて聞いてきましたが、カウンセリングサポートについてもお話いただければと思います。
藤井先生その点では本校は非常に重視しています。今、本校の教頭が「教育相談」という教育の分野があるんですが、その第一人者に来てもらっているんです。
教育相談の第一人者ですか?
藤井先生そうです。それを起点にして、教頭の力添えで擁護やカウンセラーもスクールカウンセラーとしてベテランの方に来てもらっています。擁護とカウンセラー、本校の教頭で三位一体の状態をうまく作っております。
連携が上手くいっているんですね。
藤井先生今はSNS関連を始め、様々な相談内容があります。ちょっと思いもよらないものも出て来たりします。ですが、早期解決する体制は整っていると感じていますね。
なるほど。その筋の第一人者の方がいらっしゃるなんて、他の学校では聞いたことがないのでびっくりしちゃいました!
藤井先生開智学園全体で定期的な研修を行っているんですが、そこに学園全体の研修講師として参加してくれたのが縁だったんです。
へぇ~。
藤井先生それで、学園全体に向かって講演した方に、前校長が「ぜひ本校にきて!」とお伝えしたのが現教頭なんです。
それは、すごいご縁ですね!
藤井先生だから、前校長はICTの第一人者で、現教頭は教育相談の第一人者なので、縁には恵まれているなと思いますね。今や教頭の力もありカウンセラーにも来てもらっていますし。
お話を聞いただけでも、最強の布陣が出来上がっている印象です。
藤井先生だから、何か問題が起こった時でも目が届きやすい環境ではありますね。早めに対処することが非常に大事なので、それはできています。
素晴らしいです!
入試についてもお伺いしてみました!
~開智未来中学校に入学するためにどんな勉強をしたらいいの?~
次に開智未来中学校に入学したいと思っている受験生に向けて、どんな勉強をしたらいいのか教えてください。
藤井先生そうですね。入試説明会がHPや配布しているリーフレットにも記載がありますので、そちらもご確認いただけると嬉しいです。
入試説明会ではどんなことを教えてもらえるのでしょうか?
藤井先生入試問題を作った教員が、こんな思いで問題を作っていますよというお話をさせていただきます。時には時間配分なんかも踏み込んで、「こうやって点を取っていくといいですよ」とか、配点なんかもお伝えすることもあります。
そんな細かい部分もお話ししてくれるんですか?
藤井先生はい。それが入試説明会という形でやっています。これはぜひ来て欲しいと思いますね。
そうですね!
藤井先生あと本校は普通3年前後かかる中学入試に向けたカリキュラムを徹底してやっていない生徒であっても、適正型の試験とは別の探究型の試験を推し出しています。ですので、そちらを受けていただくこともできます。
御校ならではの探究を推している試験もあるんですね。
藤井先生そちらも問題傾向を伝える説明会をやっています。「来春合格したい!」という生徒さんはこの説明会にぜひ来てください。
※2024年度入試説明会の日程はこちら
なるほど。他にはなにか特徴はありますか?
藤井先生通常の入試に関しては、開智中の入試問題と比べて傾向などは大きくは変わらないと思います。
そうなんですね。
藤井先生細かくは「大問1にこういう問題がでます」というようなのは、入試説明会で言いますので。あとは本校は埼玉県下の有力校の問題と比べて、やや優しめと思います。
やや優しめ!
藤井先生「え?」という問題が出るわけではく、これまで勉強したことや、塾でトレーニングして来たことが役立ちやすい出題ラインナップにはなっていると思います。 だから、今塾で勉強している方であれば、塾でやっている勉強をしっかりやっていただけたらなと思います。
なるほど。
藤井先生余談ですが、一時期、開智未来の入試問題が「これ、難しいんじゃないの?」というご批判も多数受けたりしたんです。
そうなんですか?
藤井先生あれ、犯人は私でして…。
先生が、犯人!?そうなんですか?
藤井先生数学の担当で、教科責任者もずっと開智中でやっていましたので、開智未来に来た時、勢いで私が作ったものなんです。それが「難しいんじゃないの?」とご意見をいただいたんです。
その思いとしては先ほどお話にもありました、先生が数学を面白いと思って欲しいというお気持ちが強かったからではないんでしょうか?
藤井先生そうなんです。面白い問題も味わってほしいと思ったのが原因かもですね。でも、安心してください。私はもう一切問題は作っていないので。チェックくらいしかしてませんから!
あはは。
藤井先生受験生にとっては1点でも多く点数を取って合格することが目的になります。だからこそ、塾で勉強してきたことが活かしやすいテスト内容になっていると思います。個人的には算数は花形と思っていて、今は取り組みやすくなっていますよ。
基礎問題をしっかりとやることが大事だということですね。
藤井先生そうです。だからもし受験をする方にアドバイスするのであれば、どんな問題もやったことがある状態にしてきて欲しいです。全部を準備しようというのは土台無理な話なので。或いは、その当日だけなにかが降ってきて、すごい回答が浮かぶということもないんです。
その通りですね。
藤井先生しかも、埼玉県下で本校も含めた学校の合否については、恐らく「あ。これできそう!」という問題が本当に正解になるかどうか。それで合否が別れているのではないかと思うんです。
確かに埼玉県にある学校さんに聞いても、先生と同じことを仰ってますね。
藤井先生だからまだ知らないことをなんでも仕入れようと思うより、「できそう!」と思うことを着実にできるようにすることを念頭においていただければと思います。
~受験生の保護者はどんな準備をしたらいいの?~
受験に向けてのお話を伺いましたが、逆に受験生の保護者が受験までに準備することは何かありますか?
藤井先生健康に気を使ってあげて欲しいということですかね。それで当日実力を100%発揮できるようにしてくればいいなと思います。
健康面の管理は確かに小学生は一人では難しいですからね。
藤井先生やっぱり、中学受験というのは親子で挑むものだと思っています。親御さんも本人もその日に賭けるものはすごく大きいと思います。
そうですね。
藤井先生子供によってはやりたかったスポーツも、チームに迷惑をかけてしまうからやめて、代わりに塾で勉強をして来たと思うんです。その思いをぶつける場所だと思いますから、力を発揮してもらえるように私も祈っております。
親子で戦っているというのは、確かに私もそう思います。
藤井先生親御さんは今は非常に大変な時だと思いますが、一丸となって本人の成長に繋がるサポートをしていただけたらありがたいと思っております。
~受験生へのメッセージ~
最後に受験生へのメッセージをいただけたらと思います。
藤井先生今は受験勉強の焦りもあると思いますが、今目の前にあるできることに優先順位をつけてしっかりと行ってください。私は中学受験も含め、高校、大学受験も全部見て来ましたが、共通して言えるのは『間に合わないと思っても実は間に合っている』というのが実感です。だから目の前のことの優先順位だけ気をつけて、健康にも気をつけてやって欲しいと思います。
また、学びというのは大変という思いもあるかもしれませんが、本来はすごい豊かなものです。どの中学に行ったとしても中学生活は楽しくて、面白くて、時に美しく感じる広大な学びの世界が広がっています。それを楽しみに中学生活、あるいは高校生活を楽しみに、今の勉強を頑張って欲しいなと思います。
そういう中で、ぜひ開智未来で一緒に学べたら嬉しいと思いっています。
学校の特色
授業
進路希望の実現に向け本物の学力を育てる
学校行事
様々なフィールドワークを通じて、生徒の興味・関心をとことん追求する
~学校注目の行事は未来TED!~
御校が推している学校行事はなにかありますか?
藤井先生もし1つに絞るとなったら、1番特徴的なのは未来TEDです。
未来TED?それはどういった行事なんでしょうか?
藤井先生年度末2月に行われる行事です。アメリカのTED TAKEの開智未来バージョンということで、未来TEDと呼んでいます。これはプレゼンテーション大会となります。
なるほど。
藤井先生説明会などで動画をお見せしたりするのですが、本当にみんな格好良くプレゼンをしていくんです。
開智学園のプレゼンテーションは毎年盛り上がると聞いております。
藤井先生あはは!本校の教育では、探究・英語・ICTの3つの柱が開智学園全体で進めています。それぞれの学年で1年間探究した内容を英語と日本語のどちらでもいいので、ICT機器を駆使してカッコよくプレゼンするというのが、未来TEDです。
これは本当に特徴のある行事ですね!
藤井先生外部の方にもお越しいただいて見ていただいたりもするし、最近では本校の卒業生で活躍している生徒に、模擬プレゼンをお願いしています。
どんな卒業生に模擬プレゼンをお願いしているんでしょうか?
藤井先生前々回は駒澤大学の陸上部でマネージャーをしていたOBにお願いしました。
駒澤大学の陸上部のマネージャーですか。
藤井先生はい。駒澤大学となると選手としてはなかなか採用されなかったんですが、「マネージャーとして採用してください!」と直談判してマネージャーになったんです。それでマネージャーとして監督さんからもその才能を認められて優勝に貢献したという卒業生なんです。
直談判してマネージャーになって、優勝に貢献…。今聞いただけでもかなり深いストーリーが展開されているではないですか!
藤井先生あはは!それで、去年は鳥人間コンテストで活躍した卒業生がきて講演してくれました。
幅広い卒業生がいますね。
藤井先生もちろん卒業生も素晴らしいのですが、未来TEDの運営に関しても、うちの放送IT委員会というところがやっているんです。以前はプロの方にお願いしていたんですが、今はその技術を継承して彼らで自主的に運営をしています。
生徒さん自身が自主的に運営して作り上げているというのは驚きです。
藤井先生そうでしょう!
その未来TEDには全員が出るんでしょうか?
藤井先生必ずみんなやるんですが出場するためには結構ハードルが高いんです。その中でまずクラス予選を勝ち抜いて、学年予選を突破すると、ようやく未来TEDに出られます。
予選から勝ち抜いていかないといけないんですか?それは学年で何名出場できるんでしょうか?
藤井先生2人~3人くらい選出されます。彼らが格好良くTED TAKEのように最後までやりますので、それを励みに頑張っている生徒もいますね。
想像がつきます。格好良くプレゼンをしていく姿はきっと憧れの的ですよね。
藤井先生もちろん、TED代表が目標だという生徒もいれば、そういうことが苦手だけどたどたどしくても、みんなちゃんと発表する場がある。そういう経験を積むチャンスが多い学校だと思いますね。
なるほど。こちらは毎年2月に行われているんですね。
藤井先生そうです。寒い時期ではありますが、ぜひ皆さんには見に来て欲しいんです。もちろん当日の模様は生徒たちが記録を取っていていろんな場面やHPにも一部あげている、開智未来では大きな行事になっています。
部活動
開智未来の部活は文武一体!
~部活動について聞いてみました!~
御校の部活動についてはどんな特徴があるのでしょうか?
藤井先生小さい学校ですので、どうしても人数が少なくなってしまい、あまり強いとは言えないというのが正直なところです。
なるほど。
藤井先生ただ、結構一生懸命取り組んでいて、強豪校とまでは到底言えませんが、強豪校にかじりついていい試合をしてくるんです。周りで見てくださっている方も「思わず応援したくなるチームだ」と行ってくれるので、私も大変嬉しいです。
「思わず応援したくなる」と言ってもらえるのってすごくいいなって思いますね。
藤井先生他校だと、サッカーや野球などはベンチに入れない部員がたくさんいてスタンドで応援していることもありますよね。それに比べますと、本校の野球部は創部8年目にして夏の地区大会で1勝挙げることができまして、私もその記念すべき場にいることができたんです。
その喜びはきっと私が想像しているよりも遙かに大きかったに違いないと先生の声色からも感じ取れます!
藤井先生また、サッカー部でもベンチ問題はもっとはっきりしていまして。この間も県大会に進出できて、その試合も観に行ったんです。そうしたらもう一目瞭然でベンチにいる人の数が違うんです。
それは交代する人数もいないから、選手は試合に出続けなきゃいけないじゃないですか!
藤井先生そうなんです。だからもうあと何人も残ってない状況下で、みんな足をつりながら一生懸命頑張ってて…。そんな状態でも食らいついていく姿が感動を呼ぶんでしょうね。
すごく青春だなって思います!それはみなさん、「応援したくなる」というはずですよ!
藤井先生そうですよね。それで、本校の部活なんですが、よく文武両道と言われますが、我々のスローガンとしては『文武一体』と言っています。
文武一体ですか。
藤井先生初代校長の関根の言葉なんですが、両方無理してどっちもやるのではなく、部活をやることが勉強に。勉強をやることが部活に。そういう風に両方にいい影響を与えられるように取り組んでいます。
おお~。それは素晴らしい考え方ですね。
藤井先生だから先ほど冒頭で申しましたが、諸活動は伸び伸び、勉強がっつりというのはそういう意味合いも込めています。
なるほど。
藤井先生今は運動部のお話を中心にしましたが、直近で言えば情報部というのもありまして。これはコンピューターを勉強したりする部になるんです。
はい。
藤井先生情報部は山梨県で行われたeDIYというものに昨年から出始めまして、全国で2位という結果を持って帰ってきてくれました。
全国2位はすごいですね!
藤井先生そうなんですよ。これは探究の一環みたいなもので。私が聞いた範囲だと、人感センサーなどのプログラミングを組み合わせたコンテストらしいです。
む、難しそうです…。
藤井先生そんなセンサーのプログラミングを、通学のバス会社に協力してもらいバスにセンサーを取り付ける。それでどのバスが混んでいるのか、人の動きを調べるというのが受賞したんです。
毎日バスで通学する御校の生徒ならではの発想ですね!
藤井先生本当に生徒はいろんなことをやっていますよ。
着眼点がすごいと思います!
藤井先生まぁ、これは一応部活という括りで探究をしたということになるかと思うんですが、自分が面白いなと思ったことを本校でどんどんやってくれるといいなと思っています。
~インタビューを終えて~
終始和やかな笑顔で開智未来中学のことをお話しいただく藤井先生。そのお話しは生徒が伸び伸びと成長する姿を見守るような温かさを感じました。開智学園の伝統をしっかりと継承しつつ、生徒の自主性を尊重する開智未来中学校。ここから誰かのために貢献する心豊かなリーダーが育っていく確信を得られた、そんな素晴らしいインタビューでした。
合格実績
基本情報
住所 | 〒349-1212埼玉県加須市麦倉1238番地 |
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電話番号 | 028-61-2021 |
FAX | 028-61-2023 |
公式HP | https://www.kaichimirai.ed.jp/ |
アクセスマップ
交通アクセス
《交通アクセス_スクールバス案内》
栗橋駅下車
JR宇都宮線/東武日光線 スクールバス18分
古河駅下車
JR宇都宮線 スクールバス20分
加須駅下車
東武伊勢崎線 スクールバス25分
羽生駅下車
東武伊勢崎線 スクールバス45分
館林駅下車
東武伊勢崎線 スクールバス35分
板倉東洋大前
東武日光線 スクールバス10分
柳生駅下車
東武日光線 徒歩20分・自転車7分