• 2020年2月19日
  • 2024年4月1日

新年度から始めよう!後悔しないための塾選びや家庭教師選び

後悔しないための塾選びや家庭教師選び

新年度から、新しい塾や家庭教師を検討している家庭も多いことでしょう。しかし、選び方のコツをよく知らないままなんとなく決めてしまうと、我が子の成績が一向に上がらず後悔しかねません。この記事では、塾選びや家庭教師選びでは、どういうポイントを重視すればよいのかについて紹介します。

集団授業・個別指導。塾における二つの指導形態

集団授業・個別指導
塾には大きく分けて個別指導集団授業の二つの指導形態があります。目的や子供の性格に合わせてふさわしいものを選びましょう。

集団授業塾の特徴

集団授業は塾の一番ベーシックなスタイルです。ひと口に集団授業といっても、生徒の人数には幅があります。大人数を集めて教えるものから、あえて少人数制をとり、生徒一人ひとりに目配りするものまで、その幅は広いです。

最近は、集団授業の要素と個別指導の要素が混じり合った、少人数制の授業スタイルを採用している塾が増えています。生徒全員の進捗を講師が把握できるため、成績向上のための手厚いフォローが可能です。

集団授業は塾によって予習型復習型に分かれます。割合としては、学校の先取りで授業を進めていく塾が多いです。学校の授業が復習の位置づけであるため、スムーズに理解できるようになります。

集団授業は、一度遅れると取り戻すのが大変な側面があるため、入塾後できるだけ早く学習サイクルを確立しなければなりません。講師に自ら質問できる積極性があることが望ましいです。

個別指導塾の特徴

個別指導はその名のとおり生徒を「個別に」見る指導形態です。ただし個別とは、必ずしも講師一人に対し生徒一人を意味しません。

一対一の個別指導塾もありますが、生徒が二人以上のスタイルのほうが多いのが現状です。なかには一対五で個別指導を名乗っているケースもあります。一対五では、実質的には少人数制クラスと同じです。個別指導の特徴を活かした指導を期待するなら、あまり生徒の人数が多いところを選ばないほうがよいでしょう。

個別指導塾では、苦手な箇所に時間を割いた指導が可能です。基本的に、わからないところを教えてもらうスタイルなので、復習型の勉強に向いています。集団授業では委縮して、質問をすることができない大人しい性格の子供にもおすすめです。

集団授業と個別指導両方のコースを設けている塾も

塾の中には集団授業と個別指導両方のコースを設けているところもあります。臨機応変に両コースを使い分けられる塾であれば、それぞれの強みを活かした学習が可能です。

たとえば、得意科目は集団授業で学び、苦手科目や苦手単元は個別指導でフォロー。集団授業についていけるだけの実力をつけたところで、個別指導をストップし集団授業に合流するといった方法です。

塾選びのコツ。子供に合う塾を見つけよう

子供に合う塾を見つけよう
乱立する塾のなかから、子供に合う塾を見つけるためにはどうすればよいのでしょうか。

自分の目的に合わせた塾選びが大切

塾には、難関校受験のための塾もあれば、補習塾もあります。大手であれば、塾内で細かくコース分けし、生徒のレベル別に対応しているケースも多いです。いずれにしても、入塾前に塾についてよく知っておいたほうがよいでしょう。

よくあるのが、友達が通っていて「よい塾だ」と褒めているからと、なんとなく同じ塾を選んでしまうケースです。たしかに、知り合いが「よい」と太鼓判を押している塾には興味がわきます。仲の良い友達と一緒に通えるのも心強く思えるかもしれません。

しかし、「よい塾」の基準は子供によって違います。塾のレベルや方針をよく知らないまま入塾するのは危険です。合っていない塾に入ってしまうと、子供にかかる負担は相当なものになります。「子供に合った塾を探す」ことを第一にしてください。

塾にかかる費用は授業料だけではない

授業料の安さを売りにしている塾はたくさんあります。最近では週〇回以上は定額制、学年が上がっても授業料一律など、それぞれの塾がキャッチーなプランを用意しています。

しかし、塾にかかる費用は授業料だけとは限りません。入会金、教材費、設備維持費、季節講習費、特別ゼミ費、違約金などさまざまな項目が設けられています。学年が上がるごとに倍近く料金がアップする塾も少なくありません。

入塾時の授業料だけに目がいきがちですが、卒塾までにかかるお金をだいたい把握しておきましょう。いざ入ってみたものの塾を続けられないという事態に陥っては一大事です。

また、一時期、退塾をめぐるトラブルが、メディアで話題になったことがあります。高額な違約金を請求されたり、引きとめが激しかったりして、なかなかやめられないケースです。大手塾であればある程度インターネット上に口コミが出回っていますが、個人塾だとそうもいきません。塾の実情を知るのはなかなか難しいものです。

「あらかじめ提示されていた料金以外にも請求が多くてモヤモヤ」という事例もよくあります。見学に行った段階で、できるだけ細かく質問をし怪しいと感じた塾は避けましょう。尋ねても費用を明示してくれない塾は要注意です。

体験授業をしてくれるのが担当講師とは限らない

多くの塾では入塾を決める前に、体験授業が受けられるサービスを用意しています。体験授業のクオリティが素晴らしかったから入塾を決めたケースは多いです。しかし、塾において体験授業は、営業の意味合いが強いもの。そのため、塾の中でも指導力の高い名物講師が起用される傾向にあります。よいと思って入塾してみたら、実際の担当講師の授業は、まったく別物というケースもあるのです。希望を出せそうであれば、体験授業は担当予定の講師にお願いしてみてはどうでしょうか。

通塾時の安全確保。通いやすい環境にあることが大切

平日であれば夕方から夜にかけて通うことになる塾。安全性の観点から、塾の立地は大切なポイントです。できるなら、暗い夜道を長時間歩かなければ通えない塾は避けたいものです。
加えて、交通機関や塾の周辺が、夜になるとどんな様子なのかを知っておくことも必要です。親が送迎できるなら別ですが、子供だけで通う場合は、実際の通塾時間に下見をしておきましょう。

学習習慣の定着化に欠かせない自習室もチェックしよう

学習習慣を定着化させるために、塾の自習室は有効です。授業が終わったあと自習室に居残る生徒はたくさんいます。自習室は使いたいときに使える環境であることが望ましいです。
小さなスペースしかない場合、早い者勝ちになりかねません。事前予約制をとっている塾もありますが、「今日はちょっと残っていこう」と思い付いたときに無理なのでは、学習意欲を削がれます。理想的なのはいつ行っても必ず空いている自習室です。

ただし、自習室のなかにはろくに自習室としての機能をはたしていないものもあります。講師が自習室を巡回しない塾や補習塾では、生徒間の私語がはびこっていたり、落書きや手紙を回していたりといったケースが目立ちがちです。緊張感があり、なおかつ使い勝手のよい自習室が維持できているところは、トータルで見てもよい塾が多いもの。見学の際にも意識して見ておくとよいでしょう。

家庭教師選びのコツ。子供に合う家庭教師を見つけよう

子供に合う家庭教師を見つけよう
数ある家庭教師センターの中から、子供にぴったりの家庭教師を見つけるためにはどうすればよいのでしょうか。

家庭教師センターによってコンセプトはさまざま

家庭教師とひと口に言っても、家庭教師センターによってコンセプトはさまざまです。難関校受験対策に特化して、ハイレベルな指導が可能なプロ教師陣だけを集めているところ。年の近い大学生教師陣と和気あいあいとコミュニケーションをとりながら、学習習慣を身に着けていくところ。あるいは利用者のニーズを汲んで、幅広い目的に応えられるところ。目的や現在の学力から、自分に合った家庭教師センターを選ぶことが肝心です。

高額教材を買わせる悪徳業者に気をつけよう

中には、高額教材を買わせる目的でやっている家庭教師センターもあります。授業料が極端に安い家庭教師センターには注意が必要です。「学生アルバイト中心だから、授業料を安く設定することが可能なんですよ」という建前で、利用者をだます悪徳業者は存在します。「コストパフォーマンスのよい家庭教師センターだと思ったら実は……」なんて事態に陥らないよう注意しなければなりません。

悪徳業者にひっかかないためには、事前に料金についてしっかりと聞き出しておきましょう。インターネットの口コミも確認しておくとよいです。悪徳業者は営業がしつこい割に、料金を明示しない傾向にあります。怪しいと思ったらやめるようにしましょう。

遠慮なく教師の交代ができることが大切

家庭教師は無料で何度も教師交代をお願いできるところがよいです。多くの家庭教師センターで打ち出しているサービスですが、無料交代の回数制限があったり、よい顔をされなかったりするケースもあります。教師によって、当たり外れや相性のよしあしがあるのは当たり前です。遠慮なく教師の交代を申し出ることができる家庭教師センターを選びましょう。

まずは体験授業を受けて「この人ならよいかな」と思える教師を探すところからです。塾と同様、体験授業を受けたものの実際の担当者とは違ったというケースもないわけではありません。家庭教師センターにあらかじめ確認をとっておきましょう。

家庭教師とのトラブル時に対応してもらえるかどうか

家庭教師との間になんらかのトラブルが発生することもあります。たとえば、「いつも時間を守らない講師」「追加授業の営業ばかりしてくる」「授業中の私語が多く授業が進まない」など、いろいろな不満が出てくることがあるはずです。募った不満を直接家庭教師にぶつけるとどうしても角が立ちやすくなります。そのため、多くの家庭教師センターでは家庭教師センターが介入し、トラブル対応を行うものです。トラブル対応してくれない家庭教師センターであれば、やめてしまったほうがよいでしょう。

塾がよいか、家庭教師がよいかは子供によって異なる

子供が「ライバルの存在で競争心に火がつくタイプ」であれば、集団授業を行っている塾に入るのがよいでしょう。そうではなく「じっくり解説してもらうことで理解を深めたいタイプ」なのであれば、個別指導か家庭教師がおすすめです。塾は、ほかの子供たちと肩を並べて勉強できるという強みがあります。対して個別指導や家庭教師にはその子供が抱えている問題点を掘り下げて学べるよさがあるのです。

個別指導は講師が家に上がらない分、自宅の片付けを気にする必要がありません。一方、家庭教師は自宅まで足を運んでもらえるためタイムロスがなく、通塾のための送迎が不要です。通塾にかかる時間をそのまま勉強に回せる点にも魅力があります。

塾と家庭教師の併用もメリットがたくさん

家庭教師と塾の併用によるメリット
塾と家庭教師の両方を利用し、塾で学んだ内容を家庭教師と復習するのもよいやり方です。家庭学習を手厚くサポートしてもらい、軌道に乗せれば、塾の勉強にもついていきやすくなります。とりわけ、集団授業はあるけれど、個別指導はない塾で併用すると効果的です。授業でわからないところを重点的にフォローしてもらいましょう。

塾選びや家庭教師選びは情報集めから

情報集めが大事
塾や家庭教師について調べるのなら、まずインターネットの口コミや実際に通っている人の話に耳を傾けましょう。「よい塾」「よい家庭教師」の定義は子供によって違うので、参考にできそうな部分だけをピックアップするとよいです。

塾や家庭教師センターの公式ホームページをチェックするだけでは、どうしても営業的な情報しか手に入りません。利用者の生の声を聞いてメリット・デメリットを把握しましょう。納得してサービスを受けるために、見学時や問い合わせの際にはバンバン質問をぶつけてください。聞き忘れがないよう、事前に質問事項をリストアップしておくとよいです。

質問することに気が引けてしまう人もいるでしょうが、遠慮はいりません。むしろ、質問をたくさんすることで嫌な態度をとられたなら、その塾や家庭教師センターはやめたほうがよいということです。大切な子供を預ける先ですから、誠意をもってサービスの内容を説明できるところを選ぶことをおすすめします。

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